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感想・レビュー・書評
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ナチスは民主的な選挙で第一党に躍進し、ヒトラーは憲法に則って首相に任命された。嘘の約束と欧州諸国の宥和策で、侵略を進めた。
今世界を席巻しているポピュリズムの解明に役立つ。
ナチスになびく大衆の姿を著した作品集。
・自由からの逃走 エーリッヒ・フロム
・大衆運動 エリック・ホッファー
・大衆国家と独裁 シグマンド・ノイマン
・ニヒリズムの革命 ヘルマン・ラウシュニング詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者が、あとがきで「新書で十分に伝えきれるか心許ない」みたいなことを書いているが、これこそが伝えたかったことだろうなぁ。
先に『アドルフ・ヒトラー 村瀬興雄 著 中公新書』と『ヒトラーの経済政策 武田知弘 著 祥伝社新書』に目を通した者からすると、平易でよくまとめられているけど言葉足らずかなぁ。
新書では数冊に分けるか的を絞るしかないね。
ただ、著者の名誉の為に書いておくけど、数多あるナチス / ヒトラー本の中では平易でまとまっているほうだよ。
中には「超~下手っぴいなアルゴリズムの文字数削減ソフト使ったんか~い!」と言いたくなるようなナチス関連本たくさんあるから。粗すぎて、事前に専門書を読んどかないとわけわかんない本末転倒本。
グローバルなビジネスでは教養が必須!なんて舞い上がって『速習 サルにも分かるヒトラー』みたいなあんちょこの付け焼き刃で欧州人相手にこのデリケートな問題を含む政治家を語るのがどんだけリスキーか・・・ってことを警鐘したかったんだろうネ。