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感想・レビュー・書評
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薄ーい文庫で即、読み終えるのか…と思いきや、かなり苦戦しました。結構、堅い、硬い、難っ!と思いながら読み進めた。
この本には3作の短編、影裏、廃屋の眺め、陶片が収録されており、残念ながら影裏を読み終わり、最初の感想は、何これ?だった。風景描写など素晴らしく、まさに川のせせらぎ、虫たちの鳴き声など聴こえてきそうで、また文体の美しさも圧巻であった。そんな影裏は気付けば終わった。そして、廃屋の眺めは、また違ったテイストであり、陶片…
これが、良かった!素晴らしいと思った。
この作者の紡ぐ言葉の素晴らしさがスルメのように噛めば噛む程、味が出てきて、じわじわとくるものがあった。そして、もう一度、影裏の新たなページに手をかけようとする自分がいた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本が薄いからすぐ読み終えれるかなと思い買ったがそんなことなかった。
難しい漢字多すぎて情景の表現がストレートに伝わってこない。
本を読み慣れてない人は不向き。
読み慣れてる人だったら、情景が細かに書かれているから田舎の河川などイメージしながら読める。
ストーリー性は面白いからいいと思う。 -
芥川賞受賞作品だからでしょうか。
私には 難しかったです。
そもそも なんで この本に興味があったのやら。。。
主人公が 最初は男性かと 思っていたんですけど
途中から え? 女性。。。
でも、 立ち回りが 男性っぽいんだよね~~~
ラストも 流れるように終っていて
一つ一つの 描写は とても緻密だったりしているのでなんとなく 芥川賞っぽい けど。。。。
で、ちょと 調べてみたら
テーマに LGBTと3.11が 含まれているという事が わかったので
あーーだから 私読んでみようと思ったんだと思いました。
多分 長い小説なら 途中で読むの諦めたと思います。
この長さだったので 読み終えました。
不思議な 空気感の 小説でした。 -
「影裏」(沼田真佑)を読んだ。
端正な文章が素晴らしい。芥川賞だったのか。
まだリズムに馴染めないでいた始めの方では、戻って読み直したりするなど戸惑うこともあったが、馴染むにつれ物語に引き込まれていく。
「影裏」「廃屋の眺め」「陶片」の3遍収録。
表題作も良いが、私は「陶片」が好き。 -
芥川賞受賞作をはじめ、三編が収められている。細部を丁寧に描き切る文体ではあるが、登場人物の感情や著者の意図をストレートに表現するわけではない。読み手は、行間から立ち上がるものをつかまえては共感することもあり。生きる糧をまたひとつ、もらいました。
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2022.02 図書館借本
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難しかった。使っている単語が難しいのもそうだが、独特な空気感と雰囲気で情景を想像しづらかった。LGBTあり3.11ありで扱ってる題材も難しいからどういう話なのかいまいち掴めない。
今野は日浅に恋していたのか?っていうところも曖昧だけどこういう独特な雰囲気で仲良い人たちっているよなあとも思う。 -
東北の田舎の方に転勤してきた男が、そこで知り合った男と釣りをするのだが、男は東北大震災で、という表題作の他に2篇入っている短編集。表題作は芥川賞をとったみたいで映像化もされている。サラッとした文体で、悪くはない。個人的には最後の「陶片」がよかったかな。長編を読んでみたいが、短編でこそ著者の良さが出るのかもしれない。
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映画も見たけれど、やっぱり意味がよく分からない。