ビストロ三軒亭の奇跡の宴 (角川文庫) [Kindle]

著者 : 斎藤千輪

• KADOKAWA (2019年9月21日発売)

感想・レビュー・書評

[Hiroさんの感想 · 2023年9月13日]

1. un fruit ～アン・フリュイ～
「メイン食材に必ずフルーツが入る料理のコース」を注文した，ちょっと挙動のおかしい若い女性二人組の客。あまり間を置かず今度は年配の男性一人と若い男性二人と共に再度来店して同じ料理を注文する。彼女たちの正体と目的は...。
2. Pho ～フォー～
十組の母子による貸し切り。子供たちは皆同じ児童劇団に所属しているらしい。そしてその中の3人の男の子が人気急上昇中のアイドル・グループの新規メンバーオーディションで最終審査まで進んでいたらしい。そしてこの日に結果が連絡されることになっていた。
3. Crepe Suzette ～クレープシュゼット～
実家と絶縁中の正輝の両親が来店。正輝の父は正輝が実家の委員を継がない選択をしたことにまだ怒っているらしい。室田の代わりに見習いソムリエを務めている正輝を試すような質問ばかりしては厳しい言葉を浴びせている。挙げ句，怒ってメイン料理を食べずに帰ってしまう。三軒亭チームはなんとか正輝と父親の関係を修復できないかと思案するが。

著者プロフィール

東京都町田市出身。映像制作会社を経て、現在放送作家・ライター。2016年に『窓がない部屋のミス・マーシュ』で第２回角川文庫キャラクター小説大賞・優秀賞を受賞してデビュー。2020年、『だから僕は君をさらう』で第２回双葉文庫ルーキー大賞を受賞。主な著書に「ビストロ三軒亭」シリーズ、「神楽坂つきみ茶屋」シリーズ、「グルメ警部の美食捜査」シリーズ、『コレって、あやかしですよね？ 放送中止の怪事件』『トラットリア代官山』『闇に堕ちる君をすくう僕の嘘』など。

「2023年 『グルメ警部の美食捜査３』 で使われていた紹介文から引用しています。」