- Amazon.co.jp ・電子書籍 (199ページ)
感想・レビュー・書評
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栗山さんの現役時代のイメージはスマート。
キャスター時代は甘いマスクで感じのいい人。
その栗山さんがファイターズの監督、WBCの監督になり、名声を得た。
でも、栗山さんはあくまで謙虚で学び続ける人だった。
古典をひもとき、読書を重ね、それが投手交代、選手起用の決断、そして選手の掌握につながっている。
掌握という言葉はあたらないかもしれない。
選手とともに同じ方向を見て、一緒に進んでいくイメージだ。
でも、それを可能にしているのは古典のバックボーンと人柄だろう。
佐々木朗希選手が岩手県予選で投げなかったことが話題になった。その彼に贈りたい言葉は、、
というスタンスが素敵だ。
一番身近にいる現場の監督の判断を尊重しながら。
この本を読むと古典が身近になる。読書がしたくなる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
栗山監督がどんな風に何を考え何を思っているのかが、WBC後何だか無性に知りたくなり本を手に取ってみた。
内容としてはまだ日ハム監督時代の話が多めだけど、歴史の偉人達の古文や過去の本の中でコレ!と思った文章
もしくは著名人の名言等を書き写し
その時の言葉の意味は現代にも通づるものがあるのだと
こちらの勉強にもなる本だった。
三方良し
これを知る者はこれを好むに如かず。
これを好むものはこれを楽しむものに如かず
潑剌颯爽
私としてはこの3つが特に心に響いた。 -
Audibleにて聞く読書。
2023年春。
日本中を熱狂の渦に巻き込んだWBC。
世界一の栄冠を勝ち取った侍ジャパン監督の著者が、2019年に北海道日本ハムファイターズの監督だった時に出版された。
国立大学からテスト生でヤクルトスワローズに入団。
29歳で引退後、様々な経歴を辿り、ファイターズ監督のオファーが来る。
「命がけで野球を愛してやってくれればいいのです」。
監督就任要請時に吉村ゼネラルマネージャーからこう言葉かけられて、彼は腹をくくった。
徹底して読書し、学び抜く中で、あることに気が付く。
成功している人たちは古典にあたっていた。
その日に感じたことを、書き残し、読書から得た言葉を書き写していく。
先人たちの言葉が、血肉化され、勇気と力がみなぎってきくるのだという。
この年には、著者の母校が夏の西東京大会決勝戦まで進んでいた。
そして、甲子園まであと一歩のところで敗れていた。
「僕が人生で一番泣いた日は、高校3年生の夏。エースで臨んだ西東京大会の4回戦で敗れた時です」
だからこそ、後輩たちに送りたい言葉があるのだという。
「君子終日乾乾(けんけん)し、夕べに惕若(てきじゃく)たり。厲(あや)うけれども咎(とが)なし」(易経)
君子のように徳の高い人は、一日中一生懸命に働いて、一日が終わる毎に頭を垂れてその日悪かったことを反省する。危ういけど、問題は無い。
徳の高い、高くなるような人は、一日手を抜かず励んで、さらに明日良くなるように反省をしている。
甲子園があと一歩に届くところまで戦い抜いた経験は、必ず人生を切り開く力になるのだと。
「批判する側でなく批判される側であれ」
(倉本聰)
「聞き手の心に届く言葉を持つには本を読まなければならない。読むだけでなく書くことで心に入る」(吉田松陰)
行き詰ったとき。
辛くなったとき。
悩みぬいたとき。
何度でも、何度でも、読み返したい、聞き返したい、珠玉の一冊。 -
(audibleで聴く)
栗山英樹監督のノートの内容であるが、
中国古典など有名はビジネス書などの名著をかなり読んで、実際の試合の場面と監督の普段の行動を踏まえて、本にしてるのはすごいと思いました。さらにはいままでと違った野球本の印象でした。
正直、3回ぐらい聞きました。
そのなかで、私が知った言葉
・ 五事を正すとは?
「貌」(ぼう)=和やかな顔つき、「言」(げん)=相手を尊重した言葉遣い、
「視」(し)=敬愛のまなざしで人・物を見る、
「聴」(ちょう)=相手の立場に立ってよく聞く
「思」(し)=敬愛の心を持って理解し思いやる、ことです。
・ 人は必ず陰徳を積むべし
「人は必ず陰徳を修すべし」、人は必ず人に知られないところで徳を積むべきである。
どんな良いことをしても、それを人に知られるようにやったら、それは徳にはならぬ、というのである。
人を助けるのでも、わざわざそのことが相手に分るようにして人を助けるのは陰徳とは言わない。
・強さと脆さは諸刃のつるぎ
非常に人として素晴らしい方だなと印象もちました。
これはWBC優勝しますね。
#audible
#読書
#読書記録
#読書好きな人と繋がりたい
#栗山ノート -
栗山さんによる主に野球に関する考え方が紹介された自伝。
中国の古典の考え方を随所に取り入れていて、やはり活躍する人は古典に当たるんだなぁと改めて痛感。
書籍的にはほとんど野球の話なので、野球ファンでないと読了するのが結構キツイかも笑 -
WBCの優勝監督として注目度が高まり、栗山さんのマネージャーとしての手腕を少しでも学びたく手に取った書籍。論語を始め古典からの格言、名言を野球の現場にいかに応用したかを実例とともに解説してくれる。
野球に熱意をもっている上に大変な勉強家。
野球界にこのような人がいたことに驚くとともに、この人材をWBCの監督として選出し、優勝という結果に結び付けた日本野球界も称えたい。 -
栗山監督はたくさんの選手に慕われている。
人格者には人格者たるゆえんがやはりある。
野球に誰よりも打ち込んでいる。
そして勉強している。
野球とは一見全く関係なさそうな分野やジャンルからも勉強している。
その貪欲な姿に選手はついていくんだろうと感じた。 -
栗山監督がつけている日記をベースに出版された本。中国古典や歴史上人物の言葉を行動に起こしている。常に選手目線で物事を考えているがゆえあれだけ信頼される上司になったのだろう。
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野球が好きで、本当に今までよく本を読んで考えて来られたのだということがよくわかった。
私の勤めている会社の創業者がよく言うことばが散りばめられていたことから、この本を手に取った。
三方よし
知行合一
勝敗は細部に宿る
夢を見ることは重荷を背負うこと
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常に感謝や謙虚の気持ちを忘れない栗山監督らしさというのが伝わる本だった。ファイターズで長く監督をやられるにはこういう理由があるのかと思った。
有名人の格言には直接的、間接的に今の時代にも通用するものが多く、自分に置き換えて今後の仕事や人生になどに活かしていきたい。