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感想・レビュー・書評
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王室王子とジャーナリストとのBLモノ
大きな声で言うのは憚られますが、ケンカして仲直りしてエッチしての繰り返しです(BL小説なぞそういうものだろう、と言ってしまえばそうなんですが)
続編に続く引きを見せられても、次巻でやることなんてケンカ仲直りセックスしかないでしょうこのカップル
世間にセクシュアリティが知られたとて、この世界観ならモーマンタイというか
なんというか、町や国を舞台にBLやるには無茶がある気がします
そりゃ王子様ってカッコいいですけど、何も2巻跨がなくたってねえ…
耽美な絵に惹き込まれて、まるで洋画(海外小説なんだからそれはそうなんですけど)みたいでした
輸入されたBL小説だ!と持て囃すほどではない気がします
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イギリス王室というハリボテになりかねない舞台でありつつも人物の空気感が伝わってくる、マジックのある本です。
ひとつには心地よい対話の緻密さ、ひとつには背景の書き込み(実際のイギリスと少し違う王室の「歴史」が説明されるのですが、この「歴史」上の人物のモデルは誰だろうとか、どこから違う「歴史」になったのだろうかと読んで考える楽しみもあります)、そしてまたシーンの背景となる場所の選び方の巧みさ(非日常的なところと身近なところの選択)や社会と個人の接続(国によって同性同士の関係についての捉え方が違うことが、外交的に意味を持つ立場である登場人物にとって、カミングアウトの障壁となる)、容姿の描き方もあるのでしょうか。
一つ一つのシーンが劇的にかれらの人生の中を変えていくのをハラハラしながら読んでいるうちに続刊を求め原作の第二巻を買い。