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感想・レビュー・書評
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eスポーツというのはなんとも変化の目まぐるしい世界なんだなと、うならされました。
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プロゲーマーときどがスランプを脱するために見出した努力2.0について記されています。努力2.0のモットーは「無理をしない」ことで、いかに精神的負荷を軽くして成長し続けるかというのがポイントであるように感じました。トッププレイヤーであるからこそ辿り着いた答えではあると思いますが、メンタルのケアをしっかりするというのは今風でどんどん浸透していっている考え方ではないかなと感じました。
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ときどさんの体験談をもとに、自分のやり方を確認する本。目的の立て方や取り組みへの姿勢など、間違った努力をしていないかのチェックに役立ちます。
分かっちゃいるけどそこまで真剣にできない、ということが多いですが、サクッと読めるし日ごろのふるまいを自省できる良い本でした。 -
東大卒プロゲーマー「ときど」氏の本。
勝つために必要なことは何か?
それは「無駄」だと著者は言う。
以前は、最も効率がいい戦法(いわゆる『ときど式』)を繰り返すことが勝利への近道だった。
徹底的にリスクを避け、「正解パターン」を示し続けるだけで良かった。
だがネットが発達し、情報伝達速度が上がった現代は違う。
「最も効率的な戦法」は「最も真似しやすい戦法」になり、そして「最も対策しやすい戦法」になった。
そんな中では、セオリー通りにやっても通じない。
「その人なりの強さ」が必要だ。
それは、無駄から生まれる。
本来は必要ない「遊び」や、「非効率」な戦法、あえて弱キャラを使うといった「こだわり」…。
そういった勝つためには必要ない「無駄」の積み重ねが、その人の個性になっていく。
それは他人に容易に真似できるものではない。
それこそが、他の人と差別化する、その人だけの強さなのである。
本書を自己啓発本として見れば、書いてあるのはよくある内容ばかりだ。
特に目新しい所はない。
ただし、それをeスポーツや格闘ゲームと絡めているのが面白い所である。
eスポーツと言えど、そこは勝負師。
鋭い発言がたくさん載っている。
・実力を伸ばすのは難しいが、回数を増やすのは簡単だ
・リスクを避けるのは癖になる
・反復なくして成長なし
・本番は本番の練習だ
・本番でのミスは、ケアレスミスではなく必然だ
「たかがゲーム」という色眼鏡を外して見てみてほしい。
きっと何か新しい発見が見つかるだろう。