大人になったら知っておきたいマネーハック大全 [Kindle]

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  • フォレスト出版
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  • お金に対する向き合い方と知識を学べる本です。
    お金は、多く持っていることに越したことはありませんが、使うべきところには使うべきです。
    必要のないものを見定めることが重要ですが、何となく損をしていたり、誤った情報にだまされて、お金を失うこともよくあります。
    仕事や生活を便利にするちょっとした小ネタである「ライフハック」の、お金に関することがまとめられています。
    特に、支出が多いと感じている方、支出した気はしないのにお金が貯まらない、といった方が読むと、改善のヒントが得られる1冊ではないでしょうか。

    【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
    「お金の知識を学ぶ。できるだけ問題をシンプルに考え、かつ効率化を図る発想を持つことは、解決の糸口が見つかるきっかけになるし、実行もしやすい。お金の問題は究極的には『損か徳か』『やるべきか避けるべきか』。自分なりに判断できるセンスがあれば、それほど難しくはない。」
    「最初のマネーハックのコツは、『疑うことを知る』。相手との立場を入れ替え、『相手は自分からいくら儲けるつもりか』と逆転の発想をしてみる。金融『知識』が足りなくても、正しく疑える『知恵』がある人は、あやしい商品からその身を遠ざけることができる。」
    「お金の流れを俯瞰して考えてみると『稼ぐ(仕事)→使う(消費)→貯める・増やす(運用)』となる。『運用で増やす』だけに囚われると、あやしい投資商品のセールスにも引っかかる。キャリアアップや節約は、運用のパフォーマンスを高めることより効率的に実現することがよくある。対象を日本だけから世界に変えたり、過去、歴史から学ぶことも大事。」
    →基本ルールとして紹介されたものです。お金のことだけに限りませんが、特に「(正しく)疑うことを知る」「正しく疑える知恵を持つ」ということは大事だと感じました。

    【もう少し詳しい内容の覚え書き】

    ○マネーハックの基本ルール
    ・お金の知識を学ぶ。できるだけ問題をシンプルに考え、かつ効率化を図る発想を持つことは、解決の糸口が見つかるきっかけになるし、実行もしやすい。お金の問題は究極的には「損か徳か」「やるべきか避けるべきか」。自分なりに判断できるセンスがあれば、それほど難しくはない。
    ・最初のマネーハックのコツは、「疑うことを知る」。相手との立場を入れ替え、「相手は自分からいくら儲けるつもりか」と逆転の発想をしてみる。金融「知識」が足りなくても、正しく疑える「知恵」がある人は、あやしい商品からその身を遠ざけることができる。
    ・お金の流れを俯瞰して考えてみると「稼ぐ(仕事)→使う(消費)→貯める・増やす(運用)」となる。「運用で増やす」だけに囚われると、あやしい投資商品のセールスにも引っかかる。キャリアアップや節約は、運用のパフォーマンスを高めることより効率的に実現することがよくある。対象を日本だけから世界に変えたり、過去、歴史から学ぶことも大事。

    ○買い物のマネーハック
    ・「同じ商品なら、より安く買う」「同じ満足度なら、より安い商品を選択する」の2点が節約のカギ。しかし、安いものを買えば何でも正解かというと、世の中はそれほど単純ではない。安値追求にはメリハリが必要。節約はトータルで実現する。何でも安くしていると、不満足な買い物が増える。購入単価より1日あたりの単価を考える。買い替え頻度が高いものは安値にこだわり、低いものは高いものをあえて選んでみる。
    ・コスパの「要因分析」をしてみる。「買う前」「買った瞬間」「買った後」の3つに分けてみる。「買う瞬間」の満足度に頼ると危ない。勝負は、「買う前」にどれだけ時間を取れるか。最安値を待つチャンスも増える。

    ○投資のマネーハック
    ・「安全・確実・高利回り」を考えるには、「インフレ率」と「金利」について、「今」と「過去」、「国内」と「国外」を比較する必要がある。安全で確実なものに高利回りはつかないし、高利回りが欲しいなら、不確実性を受け入れる必要がある。本当に有利なものなら、大口顧客が買い占めているはず。
    ・過剰なリスクをとらない。ほぼリアルタイムでチェックが必要な投資は、全損のリスクを抱えているもの。普通に株式投資をしていて全損することはまずない。半額以下になることはまずない。
    ・「手元に現金を残しておく」ことと「投資金額を最初は控えめにする」ことが、自分でリスクをコントロールするための最高の方法。売り手はこのようなアドバイスはしない。その前提として、「長い目(できれば5年以上)で見れば成長すると考えられる投資対象か」が大事。短期的な値動きは考えない。
    ・個別株は投資初心者向けではない。企業選びの情報に限界がある。妙な愛着が湧いて、手放すべきものを手放せないことがある。個別株の値動きは平均値より激しく、情報を得る頻度が増え、手間もかかる。投資信託は、初心者からベテランまで利用できるツール。
    ・高い手数料≠高級品。手数料は、高い運用成績の保証でもなく、元本割れしない保証料でもない。投資の世界では、低コストのほうが高品質なことが少なくないことが、金融庁の分析でも指摘されている。
    ・企業は成長したいと思ってビジネスをしている。イノベーションが起こるため、経済は長い目で見て成長する。「20年」くらいを考えることができれば、投資でお金を増やすことは難しくない。毎日情報を得る必要がなく、負担が軽くなり、成長を見守る時間を企業に与えることができる。

    ○スマホのマネーハック
    ・隙間時間に、1分でいいので、家計簿アプリを開き、日付、費目、金額を登録するだけで、家計データが貯まり始める。家計簿は、過去を追求して自己批判を迫るモノではなく、「過去を分析して未来だけを改善する」ために使える。

    ○人生の幸せ度を上げる裏ワザ的マネーハック
    ・値段でなく「幸せ」「満足度」がコスパを決定づける。初めての買い物は、「新鮮さ」という価値が付加され、コスパが高い。同じものを買い続けると「飽き」がきて、コスパは相対的に下がる。「変化」を意識的につけることが重要。
    ・豊かさや幸福感は基本的に「相対的」で「感覚的」なもの。「自分が生きている同時代のセレブの豊かさ」と比較しないほうがよい。過去を振り返り、自分が今得られている豊かさや恵まれている環境をかみしめつつ、そこからどうステップアップしていけるかを考えてみる方がいい。

    ○「老後2000万円問題」のマネーハック
    ・老後資産形成、リタイアメントプランニングは現役時代のできる限り早い時期に始める必要があるが、問題は、現役時代の若いときほど老後に意識が向かないという矛盾があること。老後2000万円問題は、そこに切り込んでくれる可能性がある。きっかけに行動できれば、老後は怖いものではなくなる。
    ・「自分の未来を自分が支えて豊かにする」と考える。食費、日用品費、被服費、医療費などは公的年金収入でカバーできる。毎月の不足額に相当する支出は、教育・娯楽費と交際費。老後に2000万円を目標にしてお金を貯めるほど、老後の旅行、映画や美術館に出かける予算が確保できる。

  • 基本的に節約は「安値追求」。
    「同じ商品ならより安く買う」
    「同じ満足度ならより安い商品を選択する」
    ただし何でも安ければいいということでもなく譲れないクオリティのものについては無理して安値を追求する必要はない。
    満足度と満足度と値札のバランスを考える、コスパを考えることが節約のコツ。

    豊かさや幸福感は基本的に相対的で感覚的なものなので自分が生きている同世代のセレブの豊かさと比較しないこと。
    違う時代や違う場所と比較すると今の自分の環境がいかに豊かなものかということを認識できる。

    初めて買うもののスタートラインを低く設定して始める。賃貸の借りる家やマイカーや旅行の行き先など。初めてのものやことはそれだけで楽しさや満足感が得られるのでスタートの状態を低くしておくことでそれがグレードアップしていくことの楽しみも味わえる。スタートからグレードの高いものを経験してしまうと次はそれを超えるものでないと楽しめなくなってしまうのでスタートラインは低くしておいた方が良い。

    有給休暇の未消化は毎年数十万円をドブに捨てることと同じ。使わなかった有給休暇は基本的に買取をしてもらうことができません。有給はあなたの年収に含まれていると考えたほうがマネーハック的。
    使い切れずに毎年20日ぶんの有給休暇の権利が消えていったとすればこれは27万円を毎年捨てていると同じことになる。

  • お金の考え方として、参考になる。

  • 新しく知ったことは特になかったかも。

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著者プロフィール

AFP、消費生活アドバイザー
1972年生まれ、中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。
退職金・企業年金制度と投資教育が専門。若い世代のためのマネープランに
関する啓発にも取り組んでいる。わかりやすく読みやすいお金のコラムが人気で、Yahoo!ニュース、日本経済新聞電子版、マネー現代、プレジデントオンラインなど、月20本以上の連載を抱える人気FPのひとり。

「2023年 『ファイナンシャル・ウェルビーイング 人生が豊かに幸せになる お金の考え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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