三河雑兵心得 : 1 足軽仁義 (双葉文庫) [Kindle]

著者 :
  • 双葉社
3.67
  • (7)
  • (13)
  • (8)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 107
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (228ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ一作目。
    テンポがいいため読みやすく、臨場感がある。
    主人公がわかりやすく魅力的。

  • この三河雑兵シリーズがやけに人気という事で読んでみました。

    この一巻は「どうする家康」でも出てきた三河一向宗と家康との戦が舞台。
    用を足せるように改良されたふんどしの説明が詳しくあったりと一雑兵の視点で描かれる新しい歴史物でした。

  • 人気のシリーズでまとめ買い。賭けだったが評判通りの面白さだった。

    農民上がりの足軽目線というのが非常に面白い。誰につくかなんてあまり重要ではなく勝つ方につく、褒賞が出る方につく。お世話になった上席の死もそこまでの感慨はなく、淡々と感謝を述べる。他の小説は武将目線なので大義や戦略の話になるが実際はこういう足軽の方が多く、勝ち残るために生き残るためにというのがリアル。小頭の榊原は特に優しさを見せたことはないにも関わらず彼の死には茂兵衛以上にこちらが悲しくなったのは作者の筆力の高さを感じた。

    茂兵衛は今後昇っていくのだろうが、特殊な武器があるわけでなく、少しばかりの腕っ節と優しさ・勇敢さ、そして運で出世をしていく(だろう)というのは非常に現実的でかつ共感できそうで今後に期待したくなる。次作は家康の直接の麾下でどう活躍していくのか。

  • どうする家康の別視点という感じで、どうする好きにはたまらない。舞台は三河一向一揆で、名前を間違えられる人でお馴染みの夏目吉信もがっつり登場してます。

  • 装丁で軽い感じの話を想像してたけど、描写や解説なども丁寧でしっかりしているし、主人公のキャラも相まって戦闘に躍動感があり、非常に読み応えがあった。

    戦国ものだけど、本当にただの足軽が主人公というのも面白い。
    こういう話だととりあえずやたら主人公が強くて敵を薙ぎ倒して・・みたいな事になりがちだけどしっかり悪戦苦闘して、手柄を1つづつあげていくのもいい。

    主人公を応援したくなるし、周りの人々も乱世らしく生き生きと描かれていて、読んでて気持ち良かった。
    (ちょっと口調が荒っぽすぎない?とは思ったけど笑)

    とりあえず一巻目は大満足。さてこれからどうなるのか。




  • 足軽から成り上がった太閤秀吉のような出世譚ではなく、足軽そのものを主人公とした作品はめずらしい。俯瞰のカメラで見る戦国ものではなく、まるでゴープロで見るようであり、当世具足を身につけた兜武者に、未熟な技術の槍で挑むところはある種の剣豪小説みたいでおもしろい。

  • 村を出なくてはならない殺人は武家に入れば手柄になる。 足軽の立場での戦のお話は新鮮。「もとのまま」そうか、そうか……。むぅ。

  • 2023.08.30
    平和な時代なら雑兵の成り上がりとして微笑ましく読めると思う。しかし、冷静にウクライナの今を思うと「兵士」になる人は「殺す」「傷つける」ことを厭わない人間なのだと思い、少し寒気がする。しかも、それに加えて「賢さ」が必要となることにも恐さを感じる。

  • 三河一向一揆。茂兵衛:夏目党→家康直臣

  • (2022/58)『この時代小説がすごい2022年版』で第一位にランクインされていたことで初めて知ったシリーズ。若き家康が松平として岡崎を治めていた頃、渥美の村で乱暴だと悪評を立てられていた百姓の茂兵衛が、村に居られなくなって、とある武家の小者として仕えることに。戦乱の世で小者とはいえ槍を持ち、戦場働きをすることになって。。と雑兵視点の軽妙な時代小説。ランキング一位にも大いに納得だら。まあ、一番ポイントが高いのは会話文で使われる三河弁だでね。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

神奈川県出身。2000年に「連弾」が第25回城戸賞に入選し、経塚丸雄名義で脚本家デビュー。16 年「旗本金融道」シリーズ(経塚丸雄名義)で時代小説家デビュー。17 年『旗本金融道(一) 銭が情けの新次郎』で第6回歴史時代作家クラブ新人賞受賞。21年「三河雑兵心得」シリーズで「この時代小説がすごい! 2022年版」文庫書下ろしランキング1位。

「2023年 『どうした、家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井原忠政の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
今村 翔吾
恩田 陸
和田 竜
今村翔吾
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×