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感想・レビュー・書評
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シリーズ一作目。
テンポがいいため読みやすく、臨場感がある。
主人公がわかりやすく魅力的。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この三河雑兵シリーズがやけに人気という事で読んでみました。
この一巻は「どうする家康」でも出てきた三河一向宗と家康との戦が舞台。
用を足せるように改良されたふんどしの説明が詳しくあったりと一雑兵の視点で描かれる新しい歴史物でした。 -
人気のシリーズでまとめ買い。賭けだったが評判通りの面白さだった。
農民上がりの足軽目線というのが非常に面白い。誰につくかなんてあまり重要ではなく勝つ方につく、褒賞が出る方につく。お世話になった上席の死もそこまでの感慨はなく、淡々と感謝を述べる。他の小説は武将目線なので大義や戦略の話になるが実際はこういう足軽の方が多く、勝ち残るために生き残るためにというのがリアル。小頭の榊原は特に優しさを見せたことはないにも関わらず彼の死には茂兵衛以上にこちらが悲しくなったのは作者の筆力の高さを感じた。
茂兵衛は今後昇っていくのだろうが、特殊な武器があるわけでなく、少しばかりの腕っ節と優しさ・勇敢さ、そして運で出世をしていく(だろう)というのは非常に現実的でかつ共感できそうで今後に期待したくなる。次作は家康の直接の麾下でどう活躍していくのか。 -
どうする家康の別視点という感じで、どうする好きにはたまらない。舞台は三河一向一揆で、名前を間違えられる人でお馴染みの夏目吉信もがっつり登場してます。
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装丁で軽い感じの話を想像してたけど、描写や解説なども丁寧でしっかりしているし、主人公のキャラも相まって戦闘に躍動感があり、非常に読み応えがあった。
戦国ものだけど、本当にただの足軽が主人公というのも面白い。
こういう話だととりあえずやたら主人公が強くて敵を薙ぎ倒して・・みたいな事になりがちだけどしっかり悪戦苦闘して、手柄を1つづつあげていくのもいい。
主人公を応援したくなるし、周りの人々も乱世らしく生き生きと描かれていて、読んでて気持ち良かった。
(ちょっと口調が荒っぽすぎない?とは思ったけど笑)
とりあえず一巻目は大満足。さてこれからどうなるのか。
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村を出なくてはならない殺人は武家に入れば手柄になる。 足軽の立場での戦のお話は新鮮。「もとのまま」そうか、そうか……。むぅ。
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2023.08.30
平和な時代なら雑兵の成り上がりとして微笑ましく読めると思う。しかし、冷静にウクライナの今を思うと「兵士」になる人は「殺す」「傷つける」ことを厭わない人間なのだと思い、少し寒気がする。しかも、それに加えて「賢さ」が必要となることにも恐さを感じる。 -
三河一向一揆。茂兵衛:夏目党→家康直臣
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(2022/58)『この時代小説がすごい2022年版』で第一位にランクインされていたことで初めて知ったシリーズ。若き家康が松平として岡崎を治めていた頃、渥美の村で乱暴だと悪評を立てられていた百姓の茂兵衛が、村に居られなくなって、とある武家の小者として仕えることに。戦乱の世で小者とはいえ槍を持ち、戦場働きをすることになって。。と雑兵視点の軽妙な時代小説。ランキング一位にも大いに納得だら。まあ、一番ポイントが高いのは会話文で使われる三河弁だでね。