スキップとローファー(3) (アフタヌーンコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 2020年マンガ大賞3位、ということで紐解いた。「高1の春、過疎地から東京の進学校へ!生涯設計はカンペキだけど、ちょっとずれてる岩倉美津未は、本人も気づかないうちに周りをほぐす天然しあわせインフルエンサー」という「アフタヌーン」連載のマンガ。既刊3巻までを一気読み。

    マンガを50年以上に渡って読んでいると、「流行と不易」ということを考えて仕舞う。この作品は「流行」のほう。高校生日常系マンガなんだけど、特別な人が居るとか、大きな事件が起きるとかではなくて、高校生の人との関係性を丁寧に丁寧に描いている。おじさんとして「流行」を感じるのは、以下の点。
    ・絵柄もストーリーも、昔ならば「りぼん」で描かれたような話が、どうして「アフタヌーン」で成立するのか、ホントはよくわからない。
    ・淡い恋心は、急展開しない。夫々の片想いは、未だ1.5件しか発生していない。三巻かけて、入学式から夏休み終わった頃までしか、未だ展開していない。
    ・都会に田舎者が越してきて一波乱あるのは「坊ちゃん」(これは田舎に都会者だけど)以来の伝統。ただし、美津未はスマホも最初から使っているから、リアルな田舎者として描かれている。
    ・将来政治家を目指すけど、天然いい子の美津未に、元テレビ子役で空気読み巧者のイケメン男子、努力でなっている可愛い系女子、美人で気遣いできる帰国子女、メガネで口下手な真面目女子、完璧主義の生徒会の先輩女子等々が仲良くなってゆく様を自然に見せる。
    ←つまり
    (1)男女差がなくなっている。
    (2)「いかに自然に友だちをつくれるか」ということを描くだけで読まれるマンガになる。
    これがいまどきの若者(古い!)にとっての「流行」「関心の優先順位」なのだろうか?

  • 1.2ときてこの巻が1番面白かった。ちょっと嫌なところのあるキャラに見えていたのがひっくり返るのがいい。ちょっと強引で空気が読めないようにみえた兼近先輩が高嶺先輩を励ますために自分の恥ずかしいところを見せたり、ミカちゃんが自分の嫌な部分と向き合ってたり基本的にいい子ばかりなのでほんわかする。でも根がいい子で制服着崩しても大丈夫ででもみんな意識高いの高偏差値の学校って感じがすごく出てて勉強しとけばよかったな〜と過去を思い出して少し切なくもなる。主役まわりの恋愛模様も気になるけど脇役の話が特によいので今度はナオちゃんの過去か山田くんの話が読みたいな〜。

  • あいかわらず面白い
    3巻でさらに好きになったの兼近先輩だなぁ
    笑ってくれるなら、ってある意味自分の黒歴史晒すとこ男前だし小学生のとき友達いなかったからって制作原作脚本撮影キャストオール自分で処女作とるメンタルの強さがいい
    高嶺先輩の挫折の乗り越えかたもステキだしナオちゃんとミカのやりとりも微笑ましい
    帰省の話も素晴らしい
    早く続きがよみたい

  • みつみは前期生徒会の書紀を拝命
    高峰先輩は会長選に漏れて副会長

    夏休み前
    動物園デートの約束
    志摩の子役時代の友達でモデルのりりか登場

    動物園デート
    江頭さんと叔母のナオちゃんもこっそりついてくる
    暑さでまいっていそうなみつみの様子を見て早めに帰ることを提案する志摩
    ガッカリするみつみだが,また来れば良いと言う志摩に癒やされる
    志摩には3歳の弟がいる

    みつみの家でお泊り勉強会
    村重さんが中高一貫校から受験してきた背景を話す
    夜の恋話が辛くなるからという理由で帰宅しようと中座した江頭さんに優しく伝えるナオちゃん
    良い叔母さん

    りりかに呼び出される志摩
    りりかの4年前のスキャンダルは,志摩についていった何かが原因

    夏休みは帰省

    夏休み明けは文化祭一色
    志摩とちょっと距離を感じちゃうみつみ
    お土産を渡す
    過去のリリカとの何かで立ち止まっている志摩にとって,ただただみつみが眩しい

  • みつみちゃんが「元気がないから3つあげる」と、志摩くんにお土産のお煎餅を渡すシーンが大好きです。

  •  アニメ版の放送が終了したので既刊全巻(現在8巻まで)まとめて購入、一気読み( ´ ▽ ` )ノ
     
    ○ミツミ、生徒会入り(いきなり副会長)——悲願の会長就任ならず打ちひしがれている高嶺先輩 (T_T)
    ○恐獣リリカ突然の来訪(゚д゚)!
    ○動物園デート——しっかり後々の伏線が張られまくっていて、つくづくよく出来たエピソードだな〜と感心。
    ○お泊まり会——ナオちゃん、いいなあ (T_T)。ほんと大人として、ああいう人間(若者にとっての最良のメンター)になりたいものだと心から思う。差し出がましくなく、ここぞというときにベストの選択肢をさり気なく提示する、という......
    ○夏休み、帰省——アニメ見たときには『なんでミツミ、長々と飛行機を眺めているのかな?』と疑問に思ったけど、実際にはその後ろに広がる田舎の光景を見渡していたのだということに今回気づいた。
     しゃく、しゃく、しゃく。スイカは美味しいね( ´ ▽ ` )ノ
    ○二学期——文化祭の準備がスタート。
     等々。

     ほんと「あの頃」の微妙な心情を丁寧に丁寧に掬い上げていて、ただただお見事というほかない( ´ ▽ ` )ノ
     周りとの比較でしか自分の価値・位置を測れないもどかしさとか何とか( ´ ▽ ` )ノ
    (以下続刊)
    2023/07/24
    #4402

  • ダーク志摩くん、降臨! 志摩くんの暗黒面がどんどん見えていく><。でも、むつみちゃんはそんな中、志摩くんを明るく照らし続けている! この二人、お似合いだよね♪。志摩くんは救われるといいなー!

  • あれ?ナオちゃん生物学的男性!?見落としていたのかな。「おミカ」って呼ばれ方良いな。
    どのエピソードも少し緊張して読む部分もあるんだけど、1話通してみると、やっぱり和む感じがあって良い。

  • みつみちゃんが幸せなら良い


  • 読了。ほっこりする。


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著者プロフィール

アフタヌーン四季賞2012年秋のコンテスト『箱庭のこども』佳作入賞を経て、集中連載『カナリアたちの舟』(全1巻)にてデビュー。
「アフタヌーン」2018年10月号より『スキップとローファー』連載開始。


「2023年 『スキップとローファー(8)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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