天龍院亜希子の日記 (集英社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 2018年3月作品

    『ラブカは静かに弓を持つ』が良かったので、他の作品も読んでみた。「ラブカ」同様に色々な資料を読みストーリーを作った最初の作品かと思ったが、ちょっと違う印象だった。

    身近にある派遣社員、ブラック企業、女子社員の不仲、地に墜ちた憧れのヒーロー、SNS日記ブログが盛り込まれた作品。

    気になる知り合いの他人のSNS日記ののぞき見は興味があるのか、私的には?
    私は「ブクログ」を備忘録として利用しているため、他の人に役立つ読書感想とか考えていない、立派な感想を述べていないと感じている。

    「天龍院」がどこかで、何かしら登場すると思いながら読んでいたが、事件も起こらず、主人公に変化をもたらすこともなく、過ぎたところが上手いと感じた。
    どうもミステリーの読み過ぎか、布石など深読みするが肩透かしを喰らう。舞の海の喋りならぬ、SNSつぶやきだった。

    岡崎の計画的に妊娠できるわけでないというのはリアル感ある。今時代は男女疲弊している。

    プロットしてみると、
    亜希子:謎で終わる
    田町:主人公(田淵?)
    早夕里:田町の彼女
    マサオカ:田町の憧れ(清原?)
    千葉:巨乳(?)
    岡崎:美人既婚女性(ディテールなく?)ジャニ好き。
    輪島:黄金の左を彷彿、昭和男
    なんか、よくできているかもしれない。

    ちょっと、ミレニアム世代のZ変換がちょっという感じがあった。
    思ったより楽しめた。

  • 本作で描かれる日常が、私が新卒で入社した会社に酷似しており、勝手に登場人物を当て嵌めながら読んでいた。私の何の変哲もない日常も小説になり得るのか、と思うと奇妙だった。

    天竜院さんの日記をもっと読みたかったなあ。

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