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感想・レビュー・書評
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シリーズ3冊目、西野明日風編▲進路相談会で顔を合わせて以来、俺と明日姉は学校でも会うように…東京に…物語を「編む」人に、なるために▼「僕の左手…封印されてる悪魔が疼いて…」リア充とは思えぬ物言い、物思い。幻の女…すべては相対的で…結局、日本人の大好きな自己犠牲の王道青春物語なのか。地方の高校生の生態とは、このようなもの?ぽんこつの果て、生まれたての小鹿…新宿駅を歩けるだけでジャパニーズ・ニンジャ扱いとはチョロい。葛藤と奮闘。幻の兄、幻の姉…もう綺麗にまとまって、この巻で終わって悔いなしでしょ(2020年)
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1、2巻の時点で十分に凡百の小説より面白かったのだが、3巻目は魔法がかかっているかのような面白さだ。
ミステリアスでどこか儚げな明日姉の人物像があらゆる角度から描かれ、まるで目の前に存在するかのように浮かび上がってくる。
少し間違えれば陳腐にもなりそうな青臭いシナリオが見事なまでに心を打つ。まだこの後の展開は知らないが3巻目にして1つのピークを迎えたことは間違いないだろう。 -
3巻あたりから千歳のディープで繊細な部分がわっと出てくる。
実はすごくいろんなことを一人で乗り越えて来ちゃった結果としてリア充みたいなキャラクターに落ち着いてしまったんだなとわかる。
ラムネ瓶の中のビー玉のようにガラスの壁で守られて誰にも触られないきれいな存在でいたいという入り組んだ感情が明日風と深く関わることで少しずつ解けていく。
千歳は誰かを助けながら自分を救いに行っているような、そんな感じがじわじわと明らかになっていきカタルシスがある。 -
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結構分厚いけど、一気に読み終えてしまった。
明日姉はこれまでも好きなキャラだったけど、本巻では等身大の魅力が書かれていて、もっと好きになりました。
明日姉の悩みは福井に限らず地方の高校生ならたぶん多くの人が感じるもので、共感できる。
#チラムネ