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感想・レビュー・書評
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ホームレス取材歴20年の村田らむさんによる著作。同系統作の『ルポ路上生活』を読んだ後に読了。
この本では主に住居を持っているようなホームレスが中心に書かれている。もちろん例外はあります。
20年間という時の流れでホームレス事情も大きく変化してきたことがわかります。私も実感としてホームレスの方を見る機会は大幅に減少しており、河川敷などに散見された住居はほぼ見なくなりました。ただそれは『ルポ路上生活』にもあったようにその場に留まることなく夜になると集まってくるような人たちが一定数いることからも完全にいなくなったわけではないのですね。
福祉が行き届かないところもあるでしょうが、自分で自由な生活をしたいということで生活保護から戻ってしまうホームレスも多いということは認識と違うところもあり興味深いです。それと同じように炊き出しに並ぶ人たちの中には生活保護の人も多いとかね。人間、なんだかんだで生きていっているんですね。
いわゆる働きたくても働けないのニュアンスが変わってきていることを感じます。
まあしばらくはホームレス生活をすることはないと思いますがなにかあった時には参考にさせていただきたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ネカフェ難民や、生活保護を得て暮らすのではなく、ホームレスについてのお話。
やはり圧倒的に男性が多い。そして貧困ビジネスというか、彼らを利用して搾取する側やホームレスだからと攻撃してくる一般人たちが怖く思えてくる。
私から見ると、ホームレスは怖い気がするけれど……そうか。実際はただの隣人なのだろう。
かつての代名詞であった小屋を建てて実は快適な生活というものも難しいようで、時代の変化を感じる。