Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 人間が陥りやすい不合理な行動について書かれています。
    よくはまりやすい落とし穴について例をあげて説明しています。
    多くの方にためになる非常によい本と思いますのでぜひ一読されることをおすすめします。

    1,なぜ言い方を変えただけで結果が大きく変わるのか
     フレーミングのワナ
    2.なぜ「特殊なケース」には気をつけるべきなのか
     確証のワナ①
    3.なぜ「あいまいな予想」に惑わされてしまうのか
     確証のワナ②
    4.なぜエラい人には遠慮しないほうがいいのか
     権威のワナ
    5.なぜ少ししかないクッキーはおいしく感じるのか
     希少性の錯覚のワナ
    6.なぜ選択肢が多ければ多いほどいいものを選べないのか
     選択のパラドックスのワナ
    7.なぜ自分に似ていれば似ているほど相手を好きになるのか
     「あなたが好き」のワナ
    8.なぜお酒をおごってもらわないほうがいいのか
     お返しの法則のワナ
    9.なぜ「自分だけはうまくいく」と思ってしまうのか
     生き残りのワナ
    10.なぜ「もったいない」が命取りになるのか
     サンクコストのワナ
    11.なぜモデルの友人は連れて行かないほうがいいのか
     コントラストのワナ
    12.なぜ「違う街の地図」でもないよりはましと考えてしまうのか
     イメージのワナ
    13.なぜ「その人」を信じてしまったのか
     「いったん悪化してからよくなる」のワナ
    14.なぜ水泳をすれば水泳選手のような体形になれると考えるのか
     スイマーズボディ幻想のワナ
    15.なぜ自分の知識や能力を過信してしまうのか
     自信過剰のワナ
    16.なぜ他人と同じように行動していれば正しいと思ってしまうのか
     社会的証明のワナ
    17.なぜ歴史的事件の意味はあとからでっちあげられるのか
     ストーリーのワナ
    18.なぜ起こった出来事に対して「あれは必然だった」と思い込むのか
     回想のワナ
    19.なぜ「わからない」と正直に言えないのか
     お抱え運転手の知識のワナ
    20.なぜ弁護士費用は「日当」で計算してはいけないのか
     報酬という刺激のワナ
    21.なぜ「医者に行ったら元気になった」は間違いなのか
     平均への回帰のワナ
    22.なぜみんなが利用する場所では問題が発生するのか
     共有地の悲劇のワナ
    23.なぜ「結果」だけで評価を下してしまうのか
     結果による錯覚のワナ
    24.なぜ「意見が一致したら要注意」なのか
     集団思考のワナ
    25.なぜ宝くじの当選金額はどんどん高くなるのか
     確率の無視のワナ
    26.なぜ直感だけで判断すると間違えるのか
     基準比率の無視のワナ
    27.なぜ「プラスマイナスゼロに調整する力」を信じてしまうのか
     ギャンブラーの錯覚のワナ
    28.なぜ商談のときにはなるべく高い価格から始めるべきなのか
     アンカリングのワナ
    29.なぜちょっと株価が上がっただけで大金をつぎこんでしまうのか
     帰納的推理のワナ
    30.なぜ「悪いこと」は「いいこと」より目につきやすいのか
     マイナスの過大評価のワナ
    31.なぜ個人だと頑張るのにチームになると怠けるのか
     社会的手抜きのワナ
    32.なぜ50回折りたたんだ紙の厚さを瞬時に予想できないのか
     倍々ゲームのワナ
    33.なぜオークションで落札しても少しも儲からないのか
     勝者の呪いのワナ
    34.なぜコンサートのあとでは指揮者やソリストの話しかしないのか
     人物本位のワナ
    35.なぜコウノトリが増えると赤ちゃんも増えると考えるのか
     誤った因果関係のワナ
    36.なぜ恋に落ちた相手は完璧に見えるのか
     ハロー効果のワナ
    37.なぜ成功の裏にあるリスクに気がつかないのか
     別の選択肢のワナ
    38.なぜ予測が外れてばかりのエセ専門家が増殖するのか
     予測の幻想のワナ
    39.なぜもっともらしい話に惑わされてしまうのか
     条件結合のワナ
    40.なぜゴールキーパーはじっとしていないのか
     過剰行動のワナ
    41.なぜダメージが同じなら何もしないほうがいいのか
     不作為のワナ
    42.なぜ「成功は自分のおかげ」「失敗は他人のせい」と考えるのか
     自己奉仕のワナ
    43.なぜ社内にはいつも自分と同性が多いのか
     選択のワナ
    44.なぜ悪い知らせだけを伝えるべきなのか
     連想のワナ
    45.なぜ「はじめから順調」のときが危ないのか
     ビギナーズラックのワナ
    46.なぜ自分への嘘でつじつまを合わせようとするのか
     思惑と結果のワナ
    47.なぜ「ありえないようなこと」でもいつか起こるのか
     共時性の奇跡のワナ
    48.なぜ「今この瞬間を楽しむ」のは日曜だけにすべきなのか
     目先の利益のワナ
    49.なぜ「自分のもの」になったとたんに価値は上がるのか
     所有のワナ
    50.なぜ幸福は3ヶ月しか続かないのか
     満足の踏み車のワナ
    51.なぜ自分の人生をすべて自分でコントロールしていると信じるのか
     コントロール幻想のワナ
    52.なぜ危険を徹底的になくそうとすると痛い目にあうのか
     ゼロリスクのワナ

    人間は間違いを犯すようにできている。
    重要でないことは直感にたよってもいいが、重要なことはよく考えてから行動したほうがいいかもしれない。

  • ロルフドベリさんのThinkシリーズ。今回も、Think clearlyに続き、52の思考法が書かれていた。選択肢が多ければ多いほどいいものが選べない、等自分に響く言葉今回もたくさんあったな〜。毎回同じパターンで、書かれているので途中で何度も眠くなってしまった。。

  • ・確証のワナ・・・新しい情報を、自分の意見や信念に無理やり合わせて解釈する傾向のこと。自分の意見と一致しない情報を無視することも。まさに自分がハマっているワナかも。自分の推測の誤りを証明するものを探すようにすればいい。「お気に入り」を殺せ。自分の好きな言葉や考え方を手放せ。そうしないと、いつの間にか自分を同じような考えの輪の中でヌクヌクといることになり、間違った方向に行くことになりかねない。
    ・生き残りのワナ・・・成功が失敗よりも遥かに目立つために成功への見通しを甘く見て過大評価してしまう。できるだけ失敗事例を見てみること。
    ・サンクコストのワナ・・・もったいないからと、今まで投資したコストにしがみつく。合理的な判断のためには、注ぎ込んだものは無視する。
    ・社会的証明のワナ・・・他人と同じように行動するのが正しいと思ってしまう傾向。たとえ5千万人が間違ったことを正しいと主張したところで、真実にはならない。
    ・お抱え運転手の知識のワナ・・・会社のスポークスマン、ニュースのアナウンサー、話術の上手い人、派手なパフォーマンスや中身のない言葉で人の気を惹いたり、型にはまったことしか発言しない人を、本物の知識を持つ人と混同しないようにする。本物の知識を持っている人は、自分が知っていることと知らないことをよくわかっている。自分が「能力の輪」の外側にいるときには何も発言しない、若しくは「わからない」と正直に、場合によっては堂々と言う。「お抱え運転手の知識」しか持ち合わせていない人の口からは、この言葉は絶対に出てこない。
    ・集団思考のワナ・・・結束の固いグループの中で意見が一致しているときには、必ず「自分の意見」を言うようにする。たとえ、歓迎されない内容であったとしても。話し合われないテーマの裏に隠されていることを探ったり、いざとなれば、ぬるま湯のような仲良しグループから追放されることも覚悟する。
    ・基準比率の無視のワナ・・・描写に惑わされ、冷静なめで統計的な真実を判断できなくなってしまう。状況全体における割合を見つめ、統計的に考えるトレーニングをし、冷静に判断する。
    ・人物本位のワナ・・・ある出来事を説明するときに、人物に焦点を当て過ぎて、外からの影響や状況といった原因を過小評価してしまう。目の前のことを本当に理解するには、目の前にいる人物だけではなく、その人が受けている影響やその人が置かれている状況に目を向けることが大事。
    ・スイマーズボディ幻想のワナ・・・鋼のような筋肉、美しさ、高い給料、長寿、良いオーラ、幸せ、これらを追い求めるときには、しっかりと自分を観察しよう。プールに飛び込む前に鏡に映る自分の姿をよく見てみよう。そして、自分自身に正直になろう。
    ・誤った因果関係のワナ・・・「社員のモチベーションが高いと企業利益も大きくなる」自分も騙されていた。原因と結果が逆だ。世の中にはこんな事例があふれている。
    ・目先の利益のワナ・・・「今日が人生の最後の日のつもりで、今を生きよう」は自分のためにならない。目の前にあるご褒美はとても魅惑的。衝動を抑え、この落とし穴を上手くかわそう。今、この瞬間を楽しもうはいいアイデアだが、1週間に一度だけにしよう。人生最後の日のように目先のことしか考えずに毎日を楽しむのは間違いだ。

  • 自分なりに思考のワナにハマらないような仕組みを作りたい。

  • 様々な心理学の法則を紹介しながら、日常の生活における思考方法におけるリスクや癖、そして幸福に生きるためのヒントを与えてくれる一冊。

    どうしてもハマってしまう「思考のワナ」は、なかなか実際にそれが起きた時に立ち止まり、この本のエッセンスを思い出すことは難しいかもしれない。

    でも何度か読んで腹落ちさせておくことで、「そうか、これはそういうロジックで意思決定がされたのか」であったり、「次はこのように行動(思考)しよう」と反省できる時期がいくか来ると思える。

    深い著書ではないが、誰しも必ず「おーなるほど、だからか!」思える気づきがこの本から得られるのではないでしょうか。

  • ■気づき
    いろんなケースでの思考の罠とどのように考えるべきかを
    まとめた書籍。
    とても参考になりました。

    ■Todo
    ★一旦悪化してから良くなるは信じないこと
    →具体的な目標を設定することで達成度を点検すること

    ★あらゆる予測に疑いの目を向けるようにすること
    ★人は物語には惹きつけられるが、物事の本質からは目を背けがちである
     →対策は自分の記録を一つ一つつけてみること

    ★過去の出来事は予測できた。と過信してしまうので日記をつけること
    ★本物の知識を持っている人は自分が知っていることと知らないことをよくわかっていて、
     わからない事はわからない とはっきり言える
     →無知を恐れないこと

    ★「結果」だけで評価をせず、「過程」と「数」に目をつけて評価すること
     どうしてそのように判断したのかをよく考える

    ★結束力の高いグループの中で意見が一致している場合は、
     必ず自分の意見を言うこと

    ★リスクは必ず計算すること。データをベースに話す。決めること
    ★目の前で起こっている出来事が前の出来事を受けているかどうか、前後につながりがあるかないかじっくりと観察しよう。
    ★確信できるものは全て一時的なものでしかないことを感づくこと

    ★勝者の呪いの罠 には気をつけること。
     ※オークションには参加しない

    ★ハロー効果に騙されないこと
     一つの特徴(外見、社会的な地位、年齢など)が肯定的あるいは否定的な印象を生み出し、その印象が他の全ての特性を光で覆い、その人の全体の印象となってしまうこと

  • 3部作のひとつ。これも思考の罠ががっつり書いてておもろい。
    驚いたのは「なぜ50回折りたたんだ紙の厚さを瞬時に予想できないのか」という章で、厚さ0.1ミリの紙を50回折ったらどのくらいの厚さになるかって話しで、まあ最後はけっこうな厚さになるから折るの大変だろうなーって思ったら、なんと!!!!!最後は1億キロメートルになって、太陽までの距離の3分の2に到達するとか。まじで?!ってなったわ。おもろ。
    あとは、1ヶ月毎日10万円もらうのがいいか、1日目は1円、2日目は2円、4円、8円、、ともらうのがいいかって話し。10日目で500円、20日目でも52万もらえるだけなんだが、なんと1ヶ月たつころには総額で10億もらえちゃうって話し。おもろー

  • ・サンクコストのわな もったいないが命取り コンコルドの誤謬
    ・ストーリーのわな 事実を単純化
    ・報酬という刺激のワナ
    ・コントロール幻想:自分で制御できると信じること

  • 著者の3作目で、重複する内容もあるが、何回も読んで脳にしみこませたい。

  • 認識や思考関するバイアスの紹介のような本。同じ著者の他の本が気になったのでまずこれから手をとってみた。

    章立てや一つの章の文書量が適切で読み進めやすいが、内容がほとんど、同じような内容が続き、後半に行くにつれて内容自体に興味が無くなってくる。

    途中、選択のパラドクスで「最善の選択は無理だから、そこそこの選択でいい。」といいながら、社会的照明のワナでは「一番売れている商品が優れているわけではない」と言っており、ちょっとモヤモヤする。(一番売れている商品はこの世で最も自分にとって最高の選択肢である確実性はないが、多くの場合、悪くないそこそこの選択である可能性が高い。)

    スマートな方であれば理解しているような内容ですし、上記のように、ロジックだけ取り出して覚えても選択や意思決定が鈍りそうで、そこまで踏み込まないとあまり価値のある内容ではないと思います。(物事を否定してばかりのつまらない人になりそう。)

    XXではない、XXは思い込みだ、など否定系の内容が多いですが、「であればどうするのがいいのか」についてはあまり言及されていないため片手落ちだと思います。逆に騙されやすいと感じる人は読んでおくといいかもしれません。

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著者プロフィール

作家、実業家。1966年、スイス生まれ。
スイス、ザンクトガレン大学卒業。スイス航空会社の子会社数社にて最高財務責任者、最高経営責任者を歴任の後、ビジネス書籍の要約を提供するオンライン・ライブラリー「getAbstract」を設立。香港、オーストラリア、イギリスおよび、長期にわたりアメリカに滞在。科学、芸術、経済における指導的立場にある人々のためのコミュニティー「WORLD.MINDS」を創設、理事を務める。35歳から執筆活動を始め、ドイツやスイスの主要紙にコラムを執筆。その他、世界の有力新聞、雑誌に寄稿。著書は40以上の言語に翻訳出版され、累計発行部数は300万部を超える。『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』『Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』(ともにサンマーク出版)は日本でもベストセラー。スイス、ベルン在住。

「2020年 『Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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