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感想・レビュー・書評
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ヤンキー・マンガと「読書もの」マンガという、水と油の世界を無理くり融合させた「ヤンキービブリオギャグ漫画」の第2巻。
私にとってはウェブの「コミックDAYS」で既読の回ばかりだが、まとめて再読すると改めて面白い。
キワドいアイデアの連続なのでネタ切れが心配になるマンガではあるが、いまのところその兆しはなさそう。
この巻では、ラノベ対「ヘノベ」(ヘヴィ・ノベル=私小説を指す)の対決回、SFマニアの「面倒臭さ」を笑いに転化した「SF警察」の回、〝藤沢周平マニアで司馬遼太郎嫌いのどくヤン母〟が登場する「母と息子と遼太郎」の回が、私のお気に入り。
あと、「物理本」の回が物理学本ではなく「物理的に重い本」をネタにしていたのはビックリ。よくこんなことを思いつくものだ。
逆に、どくヤンたちが長崎に修学旅行する様子を3回にわたって描いたのは、長々と引っ張りすぎだと思った(途中で飽きた)。
書店での「面陳」をヤンキー用語の「メンチを切る」に引っかけるあたりの言語センスはこのマンガならではで、読書好き同士の会話で使いたくなる。
各回の舞台裏を紹介したコラムもちゃんと面白く、読書好きならくり返し読んで楽しめる一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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