空があるから (月刊たくさんのふしぎ2020年8月号)

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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910159230806

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    たくさんのふしぎ
             空があるから
    2020年8月号
    ゚+。。.。・.。゚+。。.。・.。!.゚+。。.。・.。゚


    ●感想
    わかりやすいです。
    この本を読んで、地球の不思議を強く感じます。
    今に生きていることが、とても不思議に感じます。

    この薄い一冊から、
    地球を大切に、今を大切に生きていくことを考えさせられました。


    ●内容
    【空の空気】
    重力に引っ張られる空気が大気
    割合
     チッ素78%
     酸素 21%
     二酸化炭素 0.03%

    大気が地球から出る赤外線に蓋をしていて、地球はあたたまる


    【宇宙】
    マイナス270℃
    太陽の光は真空状態では温まらないので、宇宙は温まることがない。


    【地球】
    なぜ地球が熱くなりすぎないかというと、赤外線が宇宙に熱を放出しているから。

    46億年前の地球は、大気の量や成分が違った灼熱の環境だった。大気の量は現在の100倍くらいあり、水蒸気と二酸化炭素がほとんどだった。

    その後、水蒸気が冷えて雨となり、海が誕生した。
    多くの二酸化炭素は、雨に取り込まれ、石灰岩となって地中や海中に固定された。

    27億年前ぐらいに、シアノバクテリアが誕生し、酸素が大気中にもでき、オゾン層ができた。

    【風】
    風が地球の温度をならしている。
    風がなければ、地球の暑いところはもっと暑くなり、寒いところはもっと寒くなった。

  • お天気の本かなあと思ったら、地球がなんで生きものが暮らせる気温や大気なのかな?という空気がテーマの本来でした。

    地球は大気に包まれた星。
    太陽に温めてもらった熱が宇宙へ逃げていかないのは、蓋の役目をしている大気があるから。
    大気は地球のお布団なのだ。

    そして、昔々地球の大気が二酸化炭素と水蒸気だらけだったとき、二酸化炭素を取り込んだのが海。その二酸化炭素から酸素を出す生きものも海の中に現れました。

    酸素は上空でオゾンとなって紫外線を防いだのです。

    今まで読んだ環境の本で、一番そっかーと素直に受け止められた。環境という言葉はないけど、そういうことなんだなって、自然に思った。

  • 地球がいまのようにあつすぎずさむすぎず生き物が暮らすのにちょうどいいおだやかな星になったのはどうしてか。歴史的に大気(空気)がどう変わってきて今の組成になったか、その大気がどういう役割を果たしているかを、太陽系の別の惑星との比較なども交えてわかりやすく解説している。目に見えない赤外線、ときに迷惑がられもする二酸化炭素や風も、かけがえのない役割をもってこの環境の維持に一役かってくれているのだなとよくわかる。
    熱さ冷たさや激しさ穏やかさが伝わってくる絵がとてもよかった。

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著者プロフィール

慶應義塾大学法学部日吉物理学教室教授、自然科学研究教育センター副所長
京都大学理学部卒業、京都大学大学院理学研究科博士課程(地球惑星科学専攻)修了。理学博士、気象予報士。
2005年名古屋大学大学院工学研究科COE研究員、2008年慶應義塾大学専任講師、准教授を経て、2020年より現職。その間、2014~2016年フランス・エコールポリテクニーク客員研究員。
専門は気象学、地球流体力学、惑星大気科学など。
主な著書に『風はなぜ吹くのか、どこからやってくるのか』(ベレ出版、2015年)、『法学・経済学・自然科学から考える環境問題』(共著、慶應義塾大学出版会、2017年)など。

「2020年 『はじめての大学教養地学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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