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感想・レビュー・書評
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人間は移動しているというのが実感できる。それも先史時代から現代まで一貫して移動している。今も誰かが移動している。日本は江戸時代からほとんど動いてない(ないわけではないが少ない、ハワイやブラジルへの年季奉公人としての移民などがあった)のは特異的なんである。
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先日読んだ『移民で読み解く世界史』(神野正史著)の補完に。
https://booklog.jp/users/yaj1102/archives/1/B07SQ8FV42
歴史というより、かなり現代社会問題としての移民、難民、制度としての人の移動などの諸問題の取り扱いが多い。
また本書も、人類の発展、あるいは文明というものは、「移動民に対する定住民の勝利」というこれまでの定理に疑問を呈する、ユバル・ノア・ハラリあたりから明確になってきた逆転の発想に基づくあたり、実に、今風の著書だ(当然、ユバル・ノア・ハラリの著作も引用されている)。
豊富な挿画、図表、画像などがカラーで多数掲載されており、パラパラとそれらを眺めるだけでも楽しい一冊。
とはいえ、近現代の抱える難民問題、亡命、ナターシャ・トレード、そして、「壁は機能するか?」などの、トランプ政権時代の話題も盛り込み、なかなかホットな内容で、読み応えもあり。
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