日本マンガ全史 (平凡社新書0944) [Kindle]

著者 :
  • 平凡社
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感想・レビュー・書評

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  • 大好きな漫画を、歴史という観点で俯瞰的に見たかったので借りてみた。(みなもと太郎さんの「まんがの歴史」と比較予定)

    サブタイトルにもある通り、
    「鳥獣戯画」から「鬼滅の刃」までと最近の作品まで幅広く扱っているのが特徴。

    結構な量の漫画が紹介されており(200以上?!)
    自分の好きな作品とかが出てくると嬉しい。

    コンパクトにまとまっており、また、なるべくフラットに描こうとしているのが伝わってくる。スラスラ歴史ものとして読みやすかった!


    # 記憶に残ったポイント
    - ときわ荘と、劇画 => お互いに刺激しあった
    - マガジンとサンデーは最初漫画専門じゃなかった。そしてジャンプが後発。
    - 文化的ムーブメントになるには、ビジネス的な仕組みが隠れてる。(ex. 新聞掲載の正チャンと、正チャン帽。鬼滅の刃のメディアミックス+集英社push)
    - 海外普及の壁: 文化の壁(暴力or性的表現)が結構あったりする => グローバルに受け入れられつつある。(国で結構違う)
    - スペインでは、地域語を復活のために、漫画が用いられた! => 子供の浸透力の凄さ
    - 全体的傾向として、漫画の全盛期は1990年台。ただ、歴史とともにダイナミックに変わってきたので今後の変化も注目。(そもそもマンガがブレイクしたのは戦後)

    (EDEN読みたくなった)

  • 日本におけるマンガの歴史を通史形式でまとめた本です。
    特に、戦後の少年マンガの歴史はかなり詳しくまとめられており、日本のマンガ史について学びたい人はおすすめの本です

    【こんな人におすすめ】
    日本のマンガ史について学びたい人
    少年マンガが好きな人

    【目次】
    序 章 前史 ──『鳥獣戯画』から北斎まで
    第1章 明治・大正期 ──ポンチ絵とコマまんが
    第2章 昭和戦前・戦中期 ──『少年俱楽部』と「のらくろ」シリーズ
    第3章 戦後復興期 ──手塚治虫の登場
    第4章 『サンデー』『マガジン』のライバル対決
    第5章 拡大と熱闘の時代
    第6章 劇画と青年コミック
    第7章 少女マンガ
    第8章 『少年ジャンプ』の時代
    第9章 メディアミックスとアニメ
    第10章 海外へ進出する日本のマンガ
    第11章 成熟のゼロ年代
    第12章 電子時代のなかで

  • 「鳥獣人物戯画」から「鬼滅の刃」まで日本の漫画の歴史を辿る歴史署です。考察的な記述は少なく、時系列に沿って代表的な作品が社会背景とともに紹介され、「マンガ」学科の教科書を読んでいるかのようです。ひとつひとつの作品に触れらるのは、特別なものでない限り数行しかありませんが、そのかわりたくさんの作品が図版とともに紹介されています。読みたいものがまた増えてしまいました...
    電子版は図版がすべてカラーで拡大もできますので、電子版の購入がおすすめです。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。淑徳大学人文学部表現学科教授。文学博士(千葉大学)。千葉大学人文学部人文学科卒業後、講談社出身の牧野武朗(『なかよし』『少年マガジン』『少女フレンド』創刊編集長)に編集を学び、中央公論社・中央公論新社などで37年にわたり編集者・編集長をつとめる。2017年から帝京大学文学部日本文化学科非常勤講師を兼任。20年3月、中央公論新社を定年退社し、同年4月より現職。また、思想誌『ひらく』の編集委員長を任じている。著書に『唐木順三』(ミネルヴァ書房)、『ベストセラー全史』近代篇・現代篇(筑摩選書)など。

「2020年 『日本マンガ全史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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