1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫) [Kindle]

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  • かなり前に購入していて本棚にあったものを、ようやく読了。
    初恋。忘れられない恋。本気で世界の全てだった人。ずっとずっと胸の中にいる人。
    生涯癒える事のない、生傷というものはあり、絆創膏やガーゼで、そっと塞いでいても、ふとした拍子に、それが外れた時にはまだ膿んで生々しい状態である傷口がそこにある。連作短編的な構成で、序盤のハイテンションが終盤、失速してしまった。

  • 貧乏で浮いた存在だった由井。
    大好きな彼ができようやく安らげる場所を見つけたのに
    親の借金で夜逃げを余儀なくされ、離れ離れに。
    どんなにか悲しかっただろう。

    由井の周りの人のあれこれがあり

    千波万波に出てくる常楽幸太郎くんとその母の安伊子さん親子の愛情が深く優しく。
    あぁいう人に私もなりたい。

  • 悲しみや辛さ、寂しさを乗り越えた先に、
    真の強さがあると思う。
    望んで手に入るものでは無いもの。

    私は後悔しない。
    あの時を乗り越えられたから。
    1人でも生きていける。

  • 前半は惹きつけられてぐっと読めたけど
    泉と高山らへんから失速。

    初めて好きになった人
    自分の辛い時に側にいてくれた人

    それは否応なく自分の心に留まって
    嫌なことは削られて良い部分だけが記憶に残る。

    だからもっと由衣目線がみたかったし
    願わくば桐原の目線が欲しかった。

    あの時別れなければ
    あの時あの選択をしていれば

    でも今を選んでなかったら出会えなかった
    かけがえのない命があるからこそ
    やはりそれは自分の記憶として残るのが良い。

  • 随分前に電子で買ってなんとなく読みづらくて、なんとなく半分くらいまで読んでどこまで読んだか分からなくなりつつ再読。

    文章は読みやすいんだけど、え、今、誰目線?が一瞬気になってそのままもやっとしつつ読むから頭に入ってこないみたいな悪循環でした。

    再出発した由井なのに、最後の手紙。
    桐原とはどうなったのであろうか。ちょっと蛇足感があるかなぁ。ノルウェーの森、的な?(

  • 生きている中で避けられない、あの強烈な感情が全部描かれている本。

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著者プロフィール

1979年福岡県生まれ。東京都立大学卒。2016年「西国疾走少女」で第15回「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。2018年、受賞作を収録した『1ミリの後悔もない、はずがない』(新潮文庫)でデビュー。他の著書に『愛を知らない』『全部ゆるせたらいいのに』『9月9日9時9分』がある。

「2022年 『悪と無垢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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