学習設計マニュアルというタイトルに惹かれて購入。
インストラクチュアル・デザインという学び方を学ぶ書籍である。
これは教育の文脈では昨今ホットになっているものである。
本書の構成としては全4部で構成されている。
第1部 自分の学びと向き合う
第2部 学びの場をつくる
第3部 学び方を工夫する
第4部 これからの学びを考える
各省の相関図のようなものが用意されており、関係性がわかりやすい。加えて、すべての章にフォーマットがあり、まずイントロとして概要があり、事例として2人の学生のナラティブが紹介される。その後、練習問題として問いかけのようなものがあり、答えとしてのフィードバックの章があるという構成だ。
これによって、イメージが具体的に想起できるようになっていて読者のことを配慮してくれているように感じた。
また、教育学における様々な理論などもふんだんに紹介されていたり、図表などにまとまっているため、アンダーラインを多用してしまった。
全体としては、学びに関してのトレンドのように基礎から自己調整学習にむけた流れで今のトレンドをさらえるように作られているので、受け入れやすかった。
あとは、深くは紹介されてはいないので、どこか深堀たい箇所があれば、参考文献や別で紹介されている書籍などで補填すれば良さそうだった。
今後もリファレンス的に使いたい一冊だった
第1部 自分の学びと向き合う
第1章 自分を取り巻く学習環境を知る
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
「大学での学び」とは何だろうか?
学びの環境を整えよう
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック
第2章 学習スタイルを把握する
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
ライフスタイルを4つに分けてみよう
学習スタイルを調べてみよう:VAKTモデル
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック
第3章 学び方を振り返る
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
これまでの学び方を振り返る
メタ認知とは何か
読むこと,見ること,聞くことを振り返る
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック
第4章 学びの深さを考える
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
知識とは覚えるものか,それとも疑うものか?
「文学入門」受講者4人の経験談
ペリーの認知的発達段階説
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック
第5章 学問分野の特色を把握する
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
科目ごとの好き嫌いを乗り越えられるか?
自然科学と社会科学との違い
ある領域の学びから多くを得るための問い
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック
第2部 学びの場をつくる
第6章 学び合う下地をつくる
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
共に学ぶ仲間の背景を考える
仲間の話に耳を傾ける
仲間の気持ちを考えながら自己主張する
学習経験の質を高める
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック<
第7章 意見を出し合い整理する
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
協同学習の様々な技法
発散技法:ブレインストーミング
収束技法:KJ法
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック
第8章 仲間と力を合わせる
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
仲間と力を合わせる学習とは
協同学習が大切な理由
協同学習をうまく進めるには
グループ活動のグランドルールをつくろう
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック
第9章 時間を管理する
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
目標達成のための時間を配分する
タイムマネジメントをうまく行うためのヒント
学校学習の時間モデル
「時間モデル」活用のヒント
できばえを上げる方法を学ぶ
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック
第10章 失敗に強くなる
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
失敗に強くなるとは
失敗に対処する4段階
援助要請は悪いことではない
失敗しない力
メンタルヘルス
コーピングスキル
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック
第3部 学び方を工夫する
第11章 学習意欲を高める
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
学習意欲をARCSの4つの側面で捉える
ARCSモデルを学びに活用する
<もう一度考えてみよう!>
学習意欲についての工夫例
事例
■練習/■フィードバック
第12章 理解を促す
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
9教授事象とは?
9教授事象は記憶のモデルと関係している
9教授事象を適用した授業例
9教授事象の使い方の留意点
<もう一度考えてみよう!>
学びの工夫例
事例
■練習/■フィードバック
第13章 出入口を明確にする
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
学びの出入口
出口:学習目標を明確にしよう
入口:学習者の状況を把握しておこう
出入口を確認する3つのテスト
学びの構造をイメージする
<もう一度考えてみよう!>
学びの工夫例
事例
■練習/■フィードバック
第14章 課題に合った学び方をする
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
学び方を考える流れ
学習目標を5つの観点で分類する
分類のしかた
学びの作戦をイメージする
<もう一度考えてみよう!>
学びの工夫例
事例
■練習/■フィードバック
第15章 実践に役立つ学びにする
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
現実味のある学びにする
ID第一原理
社会の中で学ぶ
<もう一度考えてみよう!>
学びの工夫例
事例
■練習/■フィードバック
第4部 これからの学びを考える
第16章 これからの学びを想像する
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
こんな時代がやってくる
これから学ぶ必要があること
それらをどうやって学べばよいのか
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック
第17章 学習スタイルを拡張する
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
コルブの経験学習モデル
コルブの経験学習モデルと学習スタイル
学習スタイルを広げることが学び方を学ぶこと
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック
第18章 自己調整学習者になる
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
学習を意識して自分で調整する
自己調整学習の3つの要素
自己調整学習の3つの段階
一人から複数への調整学習
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック
第19章 アクションプランをつくる
<学習目標>
<最初に考えてみよう!>
変化と成長を目指して
学びにも始まりと終わりはある
キャリアをデザインする
不確実性を受け入れて,柔軟な対応をする
アクションプランを立てよう
<もう一度考えてみよう!>
事例
■練習/■フィードバック