塀の中の美容室 (ビッグコミックススペシャル) [Kindle]

  • 小学館
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感想・レビュー・書評

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  • 本屋さんのポップを見て気になっていたのだけど、Kindle Unlimitedであったので早速。一つ一つの話は独立しているけど、最後こういう風に繋がるのか・・・というのはありました。日本はとても邑社会だから、塀の外に出てからの方が大変なことも多いのだろうけど、そして犯罪者を家族に持つということもとても大変なことなのだと思うけど、そういう現実を受け止め、しっかり更生しようとする人がいて、それを理解する人もいる。その辺はある意味予定調和なのかな。ただ、家族が犯罪者になって、自分まで色々なことをあきらめなければならないという現実は、何とも・・・。ただ、姫川玲子じゃないけど、一線を超える覚悟をした、そしてそれができた人っていうのは、ある意味ちょっと違う存在なんだろうなと思ってしまうので、自分が現実としてそれを受け入れることができるのかはちょっと考えてしまうのも事実。避けるというほど積極的ではないにせよ、係わらないで済むのなら、係わりたくないと思ってしまうのが本音かな。ただ、物語にもあるように、被害者と加害者っていうのは本当に紙一重のところがあって、それまでずっと逆の立場であったものが、何かのキッカケに反撃に出て、それが法を犯してしまった瞬間に被害者と加害者の立場は逆転してしまうだけでなく、そこで固定されてしまう。世の中にはそういう理不尽があって、それを受け入れて更生しようという気持ちは素直に応援したいと思ってしまいました。

  • 女子刑務所の中にある、一般のお客が利用できる美容室とその美容師さんの小説のお話。実際に岐阜県の笠松女子刑務所の中にある美容室がモデルのようです。雨の中でも青空が広がる美容室の内装だとか、ここに通ううちに元気になってきてモヒカンにも挑戦しちゃう一人暮らしのおばあさんの描写が素敵で、こういう表現できるのマンガのいいところですね。

  • 桜井美奈の『塀の中の美容室』のコミック版(「ビックコミック」連載)をまとめたもの。原作のエピソードを大幅にアレンジしていて登場人物を一部に絞りストーリーも少々異なるが、それはそれで楽しめる。表紙は原作では文字でしか語られなかった美容室のイメージを表現している。

  • タイトルが気になって読んでみました(コミックでしたが)。

    本当に刑務所の中に一般の方が利用できる美容室があるのかって驚きでしたが、協力「笠松刑務所」とあったので調べてみたら岐阜県笠松町にある笠松刑務所には「みどり美容院」があるみたいですね。

    受刑者が刃物を使うって、確かに想像すると恐かったりします。が、そんな心配はない静かな時間が流れていくいい作品でした。原作があるので読んでみようと思います。

  • 感想は小説版で。

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