私の推しは当て馬です! 転生して義弟を可愛がったらめちゃくちゃ執着されました【特典付き】 (ガブリエラブックス) [Kindle]

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  • Kindle版読了。

    前世で大好きだった漫画の世界に最推しヒーローのモブ義姉として転生した16歳貧乏伯爵令嬢ヒロインと、事情によりヒロインの義弟として伯爵家で育った16歳次期公爵ヒーローとのファンタジーラブコメディです。

    伯爵令嬢のヒロインは、義弟ヒーローが名門公爵家の跡継ぎとして迎えに訪れた使者とのやり取りを見て、自分が前世で大好きだった漫画の世界の最推しヒーローのモブ義姉として転生した事を思い出します。
    公爵家の庶子として生まれたヒーローでしたが、家庭環境の事情で伯爵家に引き取られ、ヒロインの義弟として育ちます。
    ヒロインを含めた家族からたっぷり愛されてきた事が原因なのか、漫画とは違うストーリー展開になっている事にヒロインは気付きますが、漫画では当て馬役として孤独に死んでしまった最推しヒーローを、現世では幸せにしてあげようとヒーローの想いに気付かないまま、空回りしつつ奮闘します。

    …ヒーローは義弟といっても、誕生日が3ヶ月違うだけで正確にはヒロインと同い年なのですが、子供の時にヒロインから強制的に姉の立場を主張された事もあり、ヒロインには敬語を使っています。

    ヒロインは貧乏伯爵令嬢という事で普段は家庭菜園に精を出しており、自身は地味系平凡女子と認識していて自己評価が低いのですが、化粧映えする顔のようで、着飾ると農作業で美しく鍛えられたプロポーションも合わさり、16歳とは思えない妖艶な美女に変身します。

    ヒロインから見たヒーローは、あくまで遠くから憧れながら温かく見守る存在の「推し」であり、恋愛感情の「好き」ではないので、恋愛事に鈍いヒロインが余計に鈍感ヒロインになってしまってます。

    現代感覚のヒロインの脳内ツッコミが楽しかったです。

    ヒーロー視点あります。
    ヒーローの生い立ちや伯爵家に引き取られてから規格外のヒロインの行動に救われてきた心情が、詳しく語られていました。

    物語が始まった時は、ヒロインとヒーローが16歳でしたが、途中で2年経過して、中盤からは18歳となります。

    本番ありの初Hは、結婚式後の初夜でした。
    子供の頃からヒロイン一筋の一途ヒーローなので、DTヒーローだった事に安心しました。

    執着系ヒーローですが、自由奔放なヒロインに救われた自分を自覚しているので、ヒロインが全力で農業に取り組む姿を受け入れ、手助けしてくれる器の大きさに惚れそうになりました。

    ヒロインのチート能力は、前世の農業知識です。
    ヒーローの協力の元に温室と研究所を作り、穀物の品種改良を行い、漫画通りに起こった冷害による農作物の被害も最小限に抑えられ、各国で起こる略奪戦争を回避する事に成功します。

    ヒーロー異母兄がクズすぎて、いくら亡くした愛妻との子供といっても、異母兄の能力を見抜けなかったヒーロー父親もいまいち信用出来ず、今後もヒロイン達とあまり関わって欲しくない人間のように思いました。

    漫画と現実のヒーローの違いは、愛し愛される存在の有無というのが、恋愛ファンタジーらしい結論だと思いました。

    エピローグの前半は前世のヒロイン兄が登場し、後半は現世のヒロインの世界に戻り、2人の間に娘が生まれ、家族で幸せに暮らしている事が描かれたハッピーエンドで終わりました。
    ちなみに、娘の外見は父親そっくりの美少女で、中身は虫も平気なたくましいヒロイン似のようです。
    出来れば、娘ちゃんも一緒の一家団欒の挿絵を見たかったです。

    残念ながらヒロインの行動が矛盾だらけで、途中で何度も首を傾げながら読み進めました。

    特典SSは、ヒロインとヒーローの娘と皇太子夫婦の双子の皇子との微笑ましい交流が描かれていました。

  • よくある転生、義姉弟、天然主人公、溺愛もの。とはいえ、ユリアナの天然ボケと弟の苦悩が上手い感じにミックスされてて、読ませます。

    これでTL的喘ぎ声とかなければ最高なんですが(笑)

  • 流石に鈍感すぎでしょう…。とユリアナに言いたくなる。アイロスが段々可哀想になってくるし。ユリアナがどう思おうが、離れることなんてなさそうだけど。前世から大好きなアイロス一筋のユリアナと、ユリアナが大好きなアイロス。相思相愛に見えてすれ違ってもいる2人の関係がもどかしくも楽しかった。無自覚で自分の「推し」の人生を変えてしまったユリアナだけど、原作よりずっと幸せそうだし、結果的には良かったのかも。ちゃんと気持ちが通じ合ってからの2人の幸せな生活ももっと見てみたくなる話だった。

  • 異世界転生義姉弟もの。作者らしさがよく出た、構成がしっかりしていて読みやすい作品でした。漫画の世界への転生という設定からの、後半部分での「なるほど!?」シーンが印象的。解釈違い、あるある。ちゃんと伏線として「本当はこんな人」が別キャラクターにあててあったのもよかったです。
    ヒーローがヒロインに手を出すタイミングについても後半読んでからだとなるほど???みたいなところがあり、いやうんさすが身分制封建社会だな!もあり、面白かったです。

  • 義弟・アロイスが生家の公爵家に戻される際、自分の前世の記憶を思い出したユリアナ。なんと彼は生前好きだったマンガの最推しキャラだった!!作中、当て馬役で死ぬ彼を助けたいユリアナは奮闘するが、その思いをよそにアロイスは物語とは違いユリアナに執着しているようでー?

    という、他人の恋情にとことん鈍い姉・ユリアナと、真っ直ぐ狡猾に外堀を埋めていくアロイスのすれ違いを楽しむ物語。この第三者はみんな分かっているのに、「当事者だけがすれちがうお話」が楽しいです。

    ちなみに王太子カップルの方が気になってしまったのは秘密ですwww
    王太子連れて飲み会してみたい〜!!

  • 転生したヒロインが前世で読んでいた漫画の中の推しを助ける為に奮闘します。本当は血の繋がりが無い弟だけれど、母親違いと思い込んでいるヒロインが溺愛する様子が微笑ましい。血縁が無い事を知っていて、ヒロインに恋心を抱くヒーローの鬱々とした様子も微笑ましい。ヒロインが農業ガールなのも面白いです。

  • 面白かった…!ヒロインは鈍感だけど前向きでかわいいし、ヒーローはたまに見せる乱暴な言葉遣いがいい味だしててよい…!もうちょっとヒーローがヒロインにアタックしてる所が見たかったなぁ…。王太子たちの話もう少し端折って、ヒロインに振り回されるヒーローの話がもうちょっとみたかった気もする…。話は目新しい感じはない気がするけど、そこがまた安心できてよい。転生もの万歳!!

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