償いの流儀 [Kindle]

著者 : 神護かずみ

• 講談社 (2020年8月26日発売)

感想・レビュー・書評

[oooba3さんの感想 · 2023年11月29日]

裏稼業に生きる女、奈美が、オレオレ詐欺グループから命を狙われる…。

「ノワールをまとう女」の続編だとか。

裏稼業を生きる女、西澤奈美が、オレオレ詐欺グループに挑む。

タフでイケイケの女のハードボイルドかと思いきや、
前作で、恋人の雪江と仕事の師匠を失い、孤独感に支配されたり、
親しみを抱いているタバコ屋のおばちゃんが、オレオレ詐欺にあったことで、
仕事ではなく、その復讐に乗り出したりと、結構、ウェットな部分も。

といっても、前作をまだ、読めていないので、
奈美のキャラ、というものを、まだつかめていない。

ただ、謎の女、黒原の方がカッコよく思えてきたが、
この二人がコンビになる物語も、見てみたい。

著者プロフィール

1960年、愛知県生まれ。國學院大學卒業。化学品メーカーに三十五年間勤務。1996年、『裏平安霊異記』でデビュー。2011年、『人魚呪』で遠野物語百周年文学賞、19年、『ノワールをまとう女』で江戸川乱歩賞を受賞。著書に『石燕夜行』（全三巻）、『償いの流儀』がある。



「2022年 『影と踊る日』 で使われていた紹介文から引用しています。」