もうひとつの屋久島から 世界遺産の森が伝えたいこと フレーベル館ノンフィクション [Kindle]
- フレーベル館 (2020年10月16日発売)
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感想・レビュー・書評
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子供の読書感想文課題図書の一つ。これも驚く書籍。
著者は大手新聞社の編集委員を務め北極や南極の記事も書いた人物だが、より現場に近い場所をもとめ退社して屋久島に移った。世界遺産に登録されている屋久島。そう言われると手つかずの自然が屋久島に残っていたことで世界遺産にリストアップされたと思いそうだが、実情はそうではないという。戦後から1960-70年代まで国の施策のもと伐採が積極的に行われていたところ、島出身の青年2名が断固たる思いのもとに反対運動を草の根的に行う。伐採は島の主要産業であり、それは厳しい逆風に遭いながらも少しずつ賛同者を得て原生林を護る取り組みを勝ち得、今に至ったという。現地在住であることもあって追求できる取材の結晶。
自分が高校の登山部の同輩と屋久島を訪れたのは1998年と2000年。その時と比べて今の屋久島は激増した登山客で大きく光景か変わっているようだ。再訪したいような、いや再訪したくないような…詳細をみるコメント0件をすべて表示
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