日本人のための第一次世界大戦史 (角川ソフィア文庫) [Kindle]

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  • 第一次世界大戦について、その前史から技術、金融、武器の発展、戦争に至る経緯、戦争の経過、外交、シベリア出兵、戦後処理まで広く薄く読みやすく展開。参考文献も多く、日本ではあまり知られていない第一次大戦の入門書としてはなかなか秀逸。

  • サラエボで皇太子が暗殺されるはるか昔から説き起こす。第一次世界大戦がそれ以前の戦争となにが違いなぜ違ってしまったのかが解説される。

  • ・知らなかったことが多数あった。
    ・たまに脱線するところはちょっとどうかなと思った。滑ってる印象だし。読者の興味を引きたいということなんだろうけど、私としてはメインのWWIがどうなったのか早く知りたい。。

  • 第1章に「戦争技術の発達」とあるとおり、科学技術の発展を下敷きにして第一次大戦がどのような戦争だったのかを述べている。日本人のための、というところは、日露戦争を第一次大戦の前哨戦のようなものととらえるところ、日本参戦・中国参戦にも分量を割いているところに現れている。ちょっと戦闘の詳細に入りすぎるところが気になったというか、もうすこし大きな流れに沿った記述のほうがよかったのではないかと思う。

  • 風を動力に動く帆船が蒸気機関船に変わったことで、大陸間の移動日数が少なくなり、それによって貿易も盛んになっていった。自由貿易により他国に技術をもたらした反面、兵器技術の伝播も速くなり、兵器の生産性や破壊力なども上がっていく。などなど、技術が発達したことでそれを人間はどう使って行ったのか、その結果の戦争ではなにが起きたのか。これは教科書を読んだだけでは得られない情報に溢れていて、読んでいて大変面白かった。
    これを読むとこのころの時代を扱っている物語の面白さが全然違ってきます。

  • まず、第一次世界大戦の原因や第一次世界大戦につながる技術革新を説明し、続いて、第一次世界大戦中の各国の動きを説明し、最後に第一次世界大戦後の各国の動きを説明した本。

  • とても面白かった。技術の進化が与えた戦争の戦い方の影響、第二次世界大戦が第一次世界大戦が伏線になっていること、つまり当たり前だけど、連綿とした時間軸における事象の積み重ねが歴史を作っていることがよくわかりました。

  • あまり 日本人になじみのない第一次世界大戦をわかりやすく解説している。

    日露戦争は一説には第零時世界大戦とも呼ばれているそうだ。

    第一次世界大戦は誰もやりたくなかった戦争であり、始まってもすぐ終わると誰もが思っていた。しかし、鉄道などによる兵站の輸送能が上がり 塹壕戦など膠着状況が続き 当時では考えられないほどの被害が出た。

    人類は戦争をコントロールすることはできない。

    ロシアのウクライナ侵攻にも同じことが言える。

  • 国·民族·政治体制という話だけでなく、技術·産業の発展も含めて第一次世界大戦を解説。日本人にとっては本当に印象に残っていない戦争だけど、その第一次世界大戦に至る前の技術的な発展の関係もしっかり理解できる良書でした。

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著者プロフィール

1955年、兵庫県西宮市生まれ。作家・コラムニスト。関西学院大学経済学部卒業後、石川島播磨重工業入社。その後、日興証券に入社し、ニューヨーク駐在員・国内外の大手証券会社幹部を経て、2006年にヘッジファンドを設立。著書に『日露戦争、資金調達の戦い 高橋是清と欧米バンカーたち』『金融の世界史 バブルと戦争と株式市場』(ともに新潮選書)。

「2020年 『日本人のための第一次世界大戦史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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