- Amazon.co.jp ・電子書籍 (214ページ)
感想・レビュー・書評
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フリーランスの働き方で、最もやっかいなのは事業主との関係であるが、「・・・なんてなるんじゃなかった」という時点で、有能なフリーランスが潰されてしまったというもの。事業主との関係でフリーランスに正義があっても、これを認めさせるためにどれだけのパワーを使わなければならないか。本書の著者はこれを実践した出版翻訳家である。出版社の商売もきれいごとだけで済むものではないとしても、その理不尽さはすさまじい。
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読んでいて気が滅入った。
誠実で当然の行為が非常識なこととされるような、いわゆる出版業界の深い闇を見た。自己実現をしたいという人々の欲求を搾取しながら肥え太ってきた世界。
本書で書かれていることが嘘であることを祈りながら読んだがたぶん全部本当のことなんだろう。 -
けっこう悲しくなった、よ…
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大変そうだ。
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こういう方向の翻訳家にはなれんな…しかし出版業界とはかくも不思議なものよ
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(2021/72)一人の出版翻訳家が、出版翻訳家として食えるようになるまでの苦労、食えるほどになっても消えない壮絶な出版会社との戦いの記録。構造的に、これは特別ではなく、きっと氷山の一角。読み難い翻訳本が出来上がる構造も垣間見え、翻訳出版における編集者って何なんだろうなとも思わされる。しかし、ここまでのある種の業界暴露本を、翻訳書もラインナップに持つフォレスト出版がよく出したもんだ。事実は小説より奇なり、の言葉通りに、小説以上にのめり込んで一気読み。