厄災の申し子と聖女の迷宮１ (ドラゴンノベルス) [Kindle]

著者 : ひるのあかり

• KADOKAWA (2020年12月4日発売)

感想・レビュー・書評

[shuwachoさんの感想 · 2024年4月3日]

孤児は16歳で神が創ったという迷宮に赴き、探索者に選ばれたものは迷宮で3年間迷宮探索を義務つけられる。そんな世界で、辺境の村で狩人として育ったシュンは、16歳となり迷宮へ向かう。
あっけなく探索者に選ばれたシュンは、迷宮の始まりの村で異世界から召喚された双子の少女、ユアとユナと出逢う。
召喚仲間からはじき出されていた二人とパーティを組むことになったシュン。
周囲がどんどんと迷宮の先に進む中、自分たちの技の修練に励む３人は、ゆっくりじっくりと迷宮攻略に挑む。

淡々と自らを研鑽して周囲を観察するシュウの冷静さが楽しい。
クールな悟空のようで、とことん勝ちにこだわるマイペースぶり。
双子もありがちな無口タイプなんだけど、微妙に緊張感を削いでいて悲惨な展開のはずが明るく読み進められる。
でも長そうなんだよねー。ひたすら戦っているし。