日本を壊した安倍政権 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • これが書かれたのは元首相がまだ存命中だが、感傷に流されず冷静に政権の成果を検証した価値は高い。改めて「今だけ金だけ自分だけ」の阿部流政権運営の酷さが際立つ。
    結局こんな人物に国政を長期間任せ、自民党に国政選挙6連勝をもたらした有権者の責任は重い。

  • 一章の田中さんの「安倍政権の最大の成果は、憲法を改正できなかったこと」には失笑してしまいました、戦後安倍政権は日本の憲政史上最悪の政権だったと言っても過言ではないものでしたが、民主主義に完全に反した独裁政治では決してありませんでした。むしろ民主主義を狡猾に利用し、一部の熱狂的な支持者に支えられた政権でした。これはありきたりに言えば、安倍政権の誕生は日本政治の劣化と市民の政治や社会に対する関心の低さや態度の劣化が招いたものだといえる一方で、政治権力は官僚やメディアをうまく利用(あるいは恫喝)し、市民を貧困に陥ることに成功すれば持続できることを見事に証明したものでした。従来の政権であれば決して踏み込まなかった領域に踏み込むことで長期維持に成功した政権の最後は、感染症というごまかしが効かないものによって呆気なく幕引きがなされました。まさに歴史は繰り返す。今回は何度目の喜劇だったのでしょうか。安倍政権の誕生が市民的成熟を促す事象だったことを願わずには止みません。

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著者プロフィール

1965年奈良県生まれ。東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程単位取得中退。
日本労働研究機構(現在の労働政策研究・研修機構)研究員を経て、2003年に転
職。現在、法政大学キャリアデザイン学部教授、同大学院キャリアデザイン学研
究科教授。
2017年3月に衆議院厚生労働委員会にて、2018年2月と2019年2月に衆議院予算
委員会にて、意見陳述(順に、求人トラブル問題、裁量労働瀬データ問題、統計
不正問題)。2018年6月より、国会パブリックビューイング(@kokkaiPV)代表。
著書に、『大学生のためのアルバイト・就活トラブルQ&A』(石田眞・浅倉む
つ子との共著、2017年、旬報社)、監修に『10代からのワークルール』(2019年、
旬報社)など。
『Yahoo! ニュース 個人』や『ハーバー・ビジネス・オンライン』に「働き方改革」
など時事問題を寄稿。

「2019年 『呪いの言葉の解きかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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