ようこそ、2050年の東京へ 生き残る不動産 廃墟になる不動産 (イースト新書) [Kindle]
- イースト・プレス (2020年12月10日発売)
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感想・レビュー・書評
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2050年の不動産を予想した大胆な本。東京23区それぞれの不動産の展望を述べた章は特にワクワクした。ただ、「それあなたの感想ですよね?」と言ってしまいたいくらい筆者の想像の話。テーマ柄、それ前提で進む内容なので文句を言ってはいけないことはわかるけど、不動産は予想が超難しいからこそもう少し基礎データは欲しかったかも。また予想する材料が「繁華街があるか」「好立地か」「歴史があるか」の3つくらいな気がして、もっと具体的に予想していると思ってたからこそ残念ポイント。
余っている容積率を工夫して都心マンションを建て替え可能にするカラクリは興味深い。ただ相当立地がいいことが条件なので参考にならなかったのが残念。やっぱりマンション老朽化問題を解決するには筆者のいうとおり諸法規から大きく変更するしかないのではと思う。日本政府よろしく。
タワマンの現状を危惧している筆者がいかに有明エリアを嫌っているかがよく伝わって笑ってしまった(前書「限界のタワーマンション」では武蔵小杉のマンションに熱が入っていたが、今回は有明の方が熱あった)。これについては大賛成で、人工的すぎるのが否めない。有明のBBQ場は他の森林公園のBBQとは程遠く無機質だし、遊び場もビジネスの匂いがプンプンして落ち着かない。実験都市としてITを活かした街づくりがどんどん行われているところはミーハーとして好きだけど、今の状態で住みたいとは全く思えない。2050年までにどう変わっていくか、放っておいたらえらいことになるのでは。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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