紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人 (宝島社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 最初から設定の面白さを感じ、すぐストーリーに入り込めた。
    登場人物のそれぞれの個性がとてもわかりやすく表現されており、その個性が組み合わさって事件解決に結びつく流れは最初から最後まで中弛みなく楽しめるすごくいい作品だと感じた。

  • 素人っぽい探偵感で謎を解いていく過程が楽しい。
    赤字だろうに毎回手土産を持参していく主人公のキャラにも好感が持てた。
     最初の依頼のあとの、
    2つ目の依頼からが本編というか
    加速度的に面白くなり一気に読めた。

  • 「このミス大賞」ということで購入。
    あんまり期待してなかったけど、いやいや面白かった。
    「紙鑑定士」渡部と「伝説のモデラー」土生井のコンビがいい。
    紙や模型のうんちくがさんざん語られるが、そこから推理がつながり謎ときとなるので楽しく読める。
    中盤以降は読む手が止まらず、最後まで飽きさせない。
    次作も期待。

  • あまり期待せずに読んだけど当たりだった。
    軽く読めて面白かった。
    出てくる登場人物たちのキャラクターが良かったのでシリーズ化を期待しているけど、紙ネタ、模型ネタでは限界がありそうで少し心配。次作も絶対読みたい。

  • フリー紙鑑定士が探偵と間違わられて人探し
    報酬10万円で受ける。依頼人の妹を探す
    彼氏から貰ったジオラマがヒント
    昔の仕事仲間からジオラマ専門家を紹介
    高尾に住む専門家がジオラマから妹の場所を特定
    1万円を謝礼金に。依頼人は2万5千円払った

    依頼人の紹介で美女がきた。ヒントがジオラマ
    継父から性的虐待を受けていたことがジオラマからわかる。最初に見つけた死体は継父
    次々と送られてくるジオラマ。
    施設長が子供を埋める殺人を見つけ、子供達を救う
    ジオラマ専門家は美女と結婚
    鑑定士は元勤務していた会社の経営一族の娘と寄りを戻した
    犯人は二重人格。

  • 凄く読みやすく、またかなり易しいミステリーだった。登場人物が個性的なのも良し。そして、紙鑑定士という設定は別に無くても良いのでは?という感もまたグッドだった。
    また情景描写も素晴らしく、都内各所行ったつもりになれる作品だった。

    主人公は紙を見ればどの会社の何の製品か分かるし、それによりどのホテルで使われているかまで人脈を使って特定できる。が、本編であまり役に立ってはいない。

    一つ目の事件は、美容師の彼氏がジオラマを作っており、それが戦車2台だったのでゲイを疑って調査。ジオラマに詳しい人に聞くと、イスラエル女性との浮気では?とのことで外国人パブで張って発覚。

    二つ目が本編で、義父にレイプされまくった妹が行方不明になった。ジオラマを作っており、そのジオラマを元に推理し、次々と隠された遺体を見つけ、最後は岩手で集団生き埋めにされかけていた子供達と、妹を助ける話。

  • 第18回このミス大賞受賞作。
    紙鑑定士とモデラーという異色中年男性コンビが
    紙と模型を主軸に生起こる事件を専門知識で解決していく作品。
    各専門知識の蘊蓄を織り交ぜながらの話展開は読み応え抜群で楽しく読了出来た。とても面白かった。
    鑑定士が終始『孤独のグルメ』の主人公の声(松重 豊さん)で脳内再生されてしまったのも面白かった。(^.^;

  • 2020年、第18回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品。

    主人公である紙鑑定士の元に
    “紙鑑定”と“神探偵”を勘違いして
    依頼人がやってくるというこれまでにない斬新な設定で、
    探偵役のパートナーがプラモデラーという
    これまた面白い組み合わせ!
    紙やプラモデルに関しての知識が盛り込まれていて、
    好きな方はニヤニヤしてしまうシーンも多いのでは。

    サクッと読めるのですが、
    物語としてはあまりにもご都合主義に感じてしまいました。
    謎解きがこんなに都合よく当たっていくものかな?と
    不自然に思ってしまう程。
    クライマックスも駆け足すぎて
    何だかもったいないように感じました。

    シリーズとして次作が出ているのでこちらに期待!

  • 発想が面白い。
    玄人じみたキャラクターたちの渋さもいいんだけど、後半がちょっと荒かった。
    スポーツカーのクダリは、本当に必要だったのかな。

  • 紙鑑定士と、模型作家を探偵役に据えるという面白い設定。
    最初少し退屈さを感じさせたが、模型から不穏なメッセージが見つかってからは、引き込まれていった。模型のヒントからITツールを使って謎を解き明かしていく様子も面白い。模型作家の探偵役はぜひ続編でも見たいところだが、毎回模型でメッセージを送ってくる人がいるはずもなく、単発で終わってしまいそうなのが、残念。

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