自己肯定感を上げる OUTPUT読書術 [Kindle]

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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感想・レビュー・書評

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  • 書評 YouTuber のアバタロー氏が語る、読書の効用とその方法論。読書によって「過去のトラウマや劣等感から解放され、ありのままの自分の姿で、日々を過ごすことができ」るようになった著者、「人間の自己肯定感は、読書によってコントロール可能である」と言い切る著者が熱く語る読書のすすめ。読書初心者向け。

    著者の読書術を平たくいうと、いい本をしっかり選び、ポイントを押さえ整理しながらじっくり読んで、そしてアウトプットする(読書ログ、友人への紹介、読書会への参加等々)、というオーソドックスなもの。

    なるほどと思ったのは「著者の主張に線を引きながら "頷き"、違和感があれば "ツッコミ" を入れる」ツッコミモードで読め、という点。書いてあることを鵜呑みにせず批判的に読む、という姿勢は大事だと思う。

    ただ、ツッコミモードで精読する前に、全体を拾い読みして大意や著者の主張を把握しておくべし、と語っている点は賛同できないなあ。これをやってしまうと、読み進める際のワクワク感が無くなってしまう。著者は、「ミステリー小説でたとえるなら "犯人" は分かったけれども、"犯行動機や犯行手口は不明" という状態」なので作品をじっくり味わえると言うが、いやいや、オチが分かっちゃったら楽しみ激減でしょう(これも"ツッコミモード"なんだな)。

    いい言葉だなと思ったのは、「"途切れてしまった" のと "自分の姿で意志で途切れさせている"。こういった僅かな意識の差が、習慣化成功のカギを握るのです」。長続きさせるために敢えてインターバルをとる、ていいアイデアだな。

    本書で著者がおすすめしている本は、岡本太郎「今日の芸術――時代を創造するものは誰か」、マルクス「マルクス自身の手による資本論入門」、ニーチェ「この人を見よ」の三冊。その他にも、古典的名著として、「孫子」、マルクス・アウレリウス「自省録」、デカルト「方法序説」、シェイクスピアの四大悲劇、マックス・ウェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」、ショーペンハウアー「読書について」などが挙げられている。ほとんど読んでないや(///∇///)。

  • 個人的にかなりの良本だと思います。本の読み方やアウトプットの方法だけに限らず、読書するための気持ちの持ちどころも解説してくれています。
    この気持ちで読書できれば、楽しく読めて記憶にも残ります。

  • 「読書によって自己肯定感を上げ、さらには人生をも好転させることができる」著者は自身の経験からそのような考えに至った。読書のすばらしさを説き、読書の効果を最大限に生かすためのメソッドをわかりやすく解説しています。
    タイトルははOUTPUT読書術と書いていますが、本書の魅力は読書そのものへの向きい方にまで詳しく言及していることでしょう。すべてを覚える必要はない、早く、多く読めばいい問うものでもない。目的を明確に持ち、あくまで自分のペースで、質の高い読書を楽しむことが重要である。私は何冊かの読書術や速読本を読んだのちに本書に行き着いた人間ですが、無意識に多読速読が目的となっていたことに気が付きました。自分の読書の目的は何なのかを再確認することができました。
    エピローグの著者とその恩師の会話は、短いながら「知らないものを恐れず、前に進め」というメッセージが強くつたわってきました。
    今後自分の読書に再び自信を失うことがあればまずこの本に戻ってこようと思います。

  • 本でインプットした知識を脳に定着させるためのアウトプット。
    読書=食事やプロテイン
    アウトプット=筋トレ
    知識定着=マッチョ

    アウトプットは記憶に定着させる行為。
    何でもアウトプットしようとすると自分の中の軸がブレる。
    何を得たいのか、どんな目的があるのかでアウトプットを取捨選択する。

    読書とは精神を削る行為ではなく、精神を満たす行為。

    アウトプットするための手順は
    ①情報の整理ー
    ②情報の理解ー
    ③情報の編集ー情報を抽象化し意見を構成する
    ④情報の出力(アウトプット)

    ようやくのコツ
    A4用紙一枚に納める

    プレップ(結論、理由、具体例、結論)型
    ①著者、自分の主張
    ②箇条書きで理由や根拠の羅列
    ③主張を繰り返してまとめ

    要点型
    要点を箇条書し、総括する。
    要点がまとめられない場合は読解などがうまくできていない。
    読み返して感じたことを深掘りしてみる。

    アウトプットするにも種類があり、「話す」「書く」「描く」がある。
    どんな形で発信するかの基準としては
    ①得意かつ好き
    ②得意
    ③好き
    以上の順で、自分の主観を元に判断すると良い。

    発信先は
    話す=You Tube
    書く=ブログ、ツイッター
    描く=ツイッター、Instagram
    など、自分にできる表現方法に適した場所で全力投球。

    インプットで自己形成に影響を与える情報の三大栄養素
    ・ノウハウ
    ・事実
    ・思想

    ノウハウの過剰摂取はノウハウコレクターになってしまうこと。
    今の自分に必要なノウハウを取り入れ、すぐに行動、検証するのが大事。

    事実は事実と解釈を混同しないこと。
    自分に必要ない事実や、他人の解釈を事実と勘違いして重要な意思決定をしてしまわないこと。

    思想は触れるもの自分と違っていてもかまわない。
    書かれていることが正しいというわけではなく、あくまで著者の思想であり、考えのひとつ。
    自分と違っていても見識を広めるため、選択肢の幅を広げるための参考程度に取り入れる。

  • 読書はコスパ最高の自己投資だが、読書するだけでは自己肯定感は上がらない。なぜその本を読むのかという目的意識を明確にして読書を行う。そしてアウトプット、つまり何らかの行動に移して少しでも自分の人生を自分で変えることができて初めて自己肯定感が上がる。

  • 新しいアウトプットについて知りたくて読書。

    キンドル15冊目。

    良書を選びたい。今までは違った本の読み方をしたい。より質の高い読書をしたいという人向け内容。

    アウトプットは、読書後にレビューを残すことに加えて、要点を3つくらい短文でまとめる。自分なりに考えた結論部分の総括を書き出すなどは、ひと工夫してみたい。

    問い・主張・根拠へ著者へインタビューしているつもりで「なぜ?」とツッコミを入れる。

    完璧主義を捨てる。

    読書時間:約45分

  • 本を効果的に読むための方法論としてはとても良書だと思いました。章立ても分かりやすくよくまとめられていて読みやすかったです。
    ただ、いろんなビジネス書で取り上げられる内容だったり、言っていることが過言だったたり、普段から読書している人にとってあまり学びが無いような気がしました。

  • 著者のYouTubeチャンネルが好きなため拝読。

    読書の面白さ、大切さを読者と寄り添いながら親切に教えてくれる。

    1冊の本はすべて読まなくて良い。自分が興味をもったところ、理解できるところ、必要なところだけを読めばいい。そうすることで読書のスピードが高まるし、読書への目的意識も明確になる。

    そしてアウトプットにより自分に負荷をかけることで、本から得られた知識が定着される。
    私もこのブクログに記録をしていて実感している。
    本を読んだ感想や要約やメモを残すことで、自分の理解が整理されてとても良い。

    読書により知識が広がることは、新しい自分を発見し、世界が広がることにつながる。とても素晴らしい体験。

    これからも本をたくさん読んでいきたいと、思いを強くさせてくれた一冊。

  • 読書術の入門書としては良い本でした

  • 後半はほぼ読み飛ばし。

    OUTPUTの大事さを改めて認識させてくれるという点ではいい本だがやや具体性に欠けた。著者の中でもノウハウがうまく定まっていない感じが透けた。

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