サブスク彼女 1 [Kindle]

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  • 日本文芸社
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  • ヨリさんが部屋に入ってきたP120で心が折れた。
    もう無理。読み進めない。
    これが正直なところ。
    以下それまでに思ったことを時系列で記す

    『彼女、お貸りします』という漫画(アニメ)が
    あってすごく苦手だった。
    恋愛を売り物にする話が生理的に受け付けなかった
    のだと思う。
    でも『明日、私は誰かのカノジョ』は大丈夫だった。
    この相違は何か、特に気にしていなかったが
    今回本作を知り、改めて考えてみた。
    ちなみに本作はDMMの広告で実写版を知り、
    その後原作の漫画を読み始めた。
    当初は『かのかり』のような嫌悪感はなく、
    『明日カノ』に近い感想だった。
    3作とも恋愛やセックスにお金が絡む。
    女性のエロス資本にまつわる話。
    あまり得意ではない内容、『あそびあい』
    みたいな心がざわつくやつだ。
    「男の人がエモいと感じる恋がキライ」
    『サブかの』は冒頭から男性目線の
    エモい(感傷的な)恋にヒロインが塩対応だ。
    こういうのは嫌いじゃない。
    「どうするんだろう?」
    「どうしたいんだろう?」
    「何か結論が出るのかな?」
    「だって私に落ち度ないもんね?」
    「彼女がいるオレごと受け入れてる女に認定…」
    「私から所有されないようにすればいいね」
    サブスク彼女への流れが整然としている。
    「所有されないように」「サブスク」というのは
    新しい。でも注目スべきはそこではない。
    多分、信田さよ子や上野千鶴子がいう
    「ロマンチック・ラブ・イデオロギー」
    的なものへの何か(妥協か抵抗)を感じたのだ。
    それで気づいたのが「萌え」要素ということ。
    『かのかり』は多分に「萌え」があり
    『明日カノ』『サブかの』は「エモい」を
    極力排除している。
    レンタル彼女に萌え要素を絡めることに
    抵抗があったのだと気づく。
    「お金払うのはヤなんだね」
    「エモくないもんね」
    男性本位の感傷、搾取、ミソジニー。
    それだからこそのサブスク彼女。
    「お互いが愛情を軸にしないことを
    理解して開始する恋愛」
    「パパ活より恋愛みある」「お得」
    「私みたいに愛情に期待するのやめたやつもいる」
    「搾取されない恋愛方式」
    「彼氏を共有し彼女として共有される」
    ロマンチック・ラブ・イデオロギーの次を
    模索している感じに好感が持てた。
    「サイテーだけど、いい人を演じられるより
    ”良い”って思えてしまう。
    いい人じゃないってわかってる安心感…」
    クズ男へのこの辺の視点も面白い。
    そう思っていたが…

    P120ヨリさんが部屋に来るシーン。
    コウスケへの態度はいかんだろう。
    一気に気分がしぼんでしまった。
    アニメ『お隣の天使様』第5話でヒロインが
    専業主婦然と振る舞うシーンにアウトとなった
    のと似てる。
    感情移入できなくなってしまったら「おしまい」
    なのだ。NTR(寝取られ)的展開が苦しい。
    人の嫉妬を軽く見てはいけない。

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