- Amazon.co.jp ・電子書籍 (581ページ)
感想・レビュー・書評
-
このミス2022版5位。嵐の山荘物的な本格推理小説。大作過ぎてとても骨が折れます。
緻密に設計された複雑な構成のなかで、さまざまな伏線とともに事件が進行し最後にはすべて解き明かされる。
あまりにも、複雑過ぎて我々凡人の理解の範囲を超えている。それにもまして、登場人物の大げさな感情の動きや行動が不自然なんだけど、推理の中では必然的な心の動きや行動として説明されるところがひっかかる。人間的に魅力を感じられないところも相まって、なかなか感情移入できないことからさくさく読めず。読了するのにかなり時間がかかってしまった。
もう一度、読み返せばこの本の素晴らしさがりかいできるのではないかと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
プロットの複雑さ、推理難易度の高さなど、よくもまあここまで練り上げたなという完成度。ただ、探偵と一緒に謎を解くという楽しみ方はし辛い作品なので、そこが個人的にはマイナスだった。
ミステリーというより人間ドラマ的な面白さもあるので、読んで良かったなとは思った。 -
作者の頭がいいってのがよくわかる。こんな複雑なトリック考えられるのすごい。東大まで行ってるだけある。
-
そんなに上手く行くかいな!と、正直思ったわ。
人は思ったようには上手く動いてくれないと思うんだわ。 … -
前作を読まなくても読めますが、出来たら前作読む方がより心理状態が楽しめると思います。
連続殺人の恐怖と、それと同時に起こる水害の恐怖。館への水の距離が章毎に書かれてるのが、段々読んでてもハラハラしてくる。 -
この本を読み始めて、2作目だったことに気付く自分。
ところどころに、前作『紅蓮館の殺人』の話題が出てきますが、とりあえず前回の展開は何となくは分かってくるし、前作とはまた区切った別の事件なので、こちらから読んでも大丈夫でした。
コンセプトとしては、事件と、台風やダム決壊等による危機が迫ってくる感じが相まって良いと思いますが、、、。
ただ、事件の展開が二転三転…と続き、一緒に謎解きを楽しむ感じではなく、振り回された挙句、「えぇ~それ?」となるような予想外過ぎるというか、厳しいでしょ、それは…というか、そういった感じのまとまり方をしているように感じました。
二転三転しすぎて、頭が追い付けないまま、気づいたら一気に事件解決!で置いてけぼりを食らったような気がしました。(T_T)
頭が悪い自分が悪いのですが…。 -
うーん。この謎はどうなのかと納得感が低い。そんなのアリなの?と思わずツッコミを入れてしまった。