誰かが見ている (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 子育てや夫との関係に悩む女性の登場人物が複数出てきて、それぞれ悩み苦しむ姿を描きながら、最後に子供の誘拐未遂事件が起こってほっこりしつつ大団円という感じなのだが、登場人物が多すぎで各登場人物の立ち位置を理解できなかったが、残念かな。

  • (2021/202)妻だったり母だったりする女性たちの群像劇。ブログでの情報発信(というか妄想発信)で承認欲求を満たすことに飢えている千夏子を中心に、それぞれが心に暗い感情を抱えて行動するが、それの根っこは思い込みから生ずる妬みだったり僻みだったりして、ああ、これは僕には理解が難しいやつで妻向きの本だなと。登場する男性陣(夫達)もそれぞれ歪みを抱えているけど外に向かわないタイプが多く、こっちの方が分かるかも。視点が変わりながら畳み掛けるように展開するので、勢いよく一気読み。

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著者プロフィール

1984年山口県生まれ。2017年、『誰かが見ている』が精緻に組み立てられた心理サスペンスとして高く評価され、第52回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に、全寮制女子高で不審な事件が次々と起こる『友達未遂』、介護に悩む女性とDVに苦しむ男性を描いた『首の鎖』がある。

「2022年 『彼女の背中を押したのは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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