警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~ (小学館文庫) [Kindle]

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  • 警部ヴィスティングシリーズ邦訳3作目。

    あらすじ
     大物政治家が心臓発作で死亡。おそらく事件性はない。しかし、別荘には外国紙幣が大量につまった段ボール箱が見つかった。外務大臣関係?地元で起こった強盗事件関係?彼の妻はだいぶ前に稀少がんで死亡、息子はバイクの事故死。さらに地元では青年の行方不明事件もあった。まずは大金の出所捜査を任されたヴェスティングは、元大手新聞記者だった娘リーネ、切れ者鑑識捜査員モンテルセンをメンバーに、自宅を捜査本部として秘密裏に動く。

     手堅いわー。北欧ミステリーって、主人公のプライベートがごたごたしていることが多いけど、ヴェスティングはそんなこともなく、いや、妻は亡くなっているが、隣の家に住む娘とともに捜査に集中。その分、事件の内容に焦点があたり、複雑な経過もきっちり追うことができる。ラスト、なぜ大臣が大金を隠したのかの理由や、突然の政治主義の転向なんかは、人間の心の奥が見えてぐっときた。

  • 面白かった。最後が「えっ?」だったけど。

  • 前作の方が面白かった。

    いわゆるどんでん返しがなかったからかなあ。なんか結構早い段階で展開が読めてしまって、しかもそれが正解だった。

  • ノルウェーの作家、ヨルン・リーエル・ホルストの作品、引き続き読んでみました。先日読んだ警部ヴィスティングシリーズの「カタリーナ・コード」の次の作品、「鍵穴」。

    今作は、亡くなった政治家の別荘から見つかった大量の現金にまつわる捜査から始まる。そして、過去の複数の事件も絡まってどんどん謎が広がっていく、というもの。前回も捜査に巻き込まれたヴィスティングの娘リーネは、今回も巻き込まれて捜査を手伝うことに。そして、前回も出てきたクリポス(国家犯罪捜査局)所属のエリート刑事スティレルが今回も登場。

    事件の真相が見えそうで見えないハラハラした捜査が続いて、気になって気になってあっという間に読んでしまいました。面白かった!

    そして、ヴィスティングの仲間や娘たちとの信頼関係が気持ちよかった。
    警察ものであり、ミステリーだけれど、人間ドラマとしての読み応えもありました。


    解説で知ったのだけれど、カタリーナコードからの4作品は「未解決事件四部作」の予定だとのこと。前作で登場したクリポス(国家犯罪捜査局)所属のエリート刑事スティレルが、今回の作品でも登場してくるので、4作品とも彼が出てくるってことなのかな? スティレルにも過去の謎がありそうなので、4作品を読み終わると、それも暴かれることになるって構成なのかな。

    そして、次回作の翻訳版が3月には発売されるらしい!
    楽しみです!

  • 安定の渋さと読みやすさ。

  • 警部ヴィスティングシリーズの、邦訳3冊目。今回は、亡くなった大物政治家の家から多額の現金が見つかった謎を追う話。この主人公は常に冷静で常識的な人物で、上司や部下や娘との関係にも何の葛藤もなくすごく良好。確か「猟犬」では恋人との関係に悶々としてたけど、今回はそういうのも無し。なので捜査に100%集中し余計な要素がないのでとても読みやすい。見つかった現金は誰がどこから持ってきたものなのか。さらに近くで行方不明になった男性の謎も絡んできて関係者も増えてくるけど、娘が記者なので、捜査官とは違った視点で分かっていることを提示してくれるので理解しやすい。本国ではたくさん出ているみたいだから、他の作品も訳してほしいな。

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