小公子 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

  • 光文社
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 9
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (384ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 顔も知らない祖父である伯爵の跡取りとなることを告げられた7歳の少年が成長していく話……ではないところがおもしろい。人嫌いの伯爵の心がどのように変化していくか、そして終盤に起きる事件がどのように収まるか、展開はわかりきってはいても詳細な描写の力でぐいぐいと読ませる内容だった。
    米国人と英国人が無知ゆえに相手の国に偏見を抱くところが描かれるものの、両者の橋渡しとなる存在が、無知な少年であるがゆえに先入観を持たず、だれにでも純真さと無私の優しさで接することができるセドリック(フォントルロイ卿)であるというのが特に興味深い点だった。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

フランシス・イライザ・ホジソン・バーネットは、1849年イギリス・マンチェスターに生まれたが、幼い頃父を亡くし、16歳で一家とともにアメリカへ渡る。1873年、医師のスワン・バーネットと結婚、二人の男児をもうける。1886年『小公子』を発表し大ベストセラーに。1905年『小公女』、1911年『秘密の花園』を発表し、世界的な児童文学作家としての地位を不動のものにした。ニューヨーク州で余生を送り、1924年同地にて死去。

「2021年 『小公女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

バーネットの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×