カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学 (ブルーバックス) [Kindle]

制作 : 中村千春  石崎泰樹 
  • 講談社
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  • 生物学の第2巻は分子遺伝学。第1巻の細胞性物学では生命とは何か。生物学とは何か、生命を作る分子、生命の機能単位である細胞の構造、細胞の機能にとって不可欠な情報伝達を見た。本巻では細胞の分裂と機能を司る遺伝子の構造と機能、分子遺伝学を見ていく。⑧細胞が分裂する仕組み、細胞死、無秩序な細胞分裂によって生じる癌、⑨メンデルの法則、遺伝を担う遺伝子と染色体、⑩遺伝子であるDNA、⑪DNAからタンパク質が作られる仕組み、⑫遺伝子異変と遺伝性疾患、⑬遺伝子発現が制御される仕組み、ウイルス、エピジェネティクスをとなる。

    8.細胞分裂は、増殖シグナル、DNAの複製、DNAの分離、細胞質分裂と進む。原核生物は二分裂、真核生物は有糸分裂と減数分裂がある。減数分裂は2n→4n→2n→1nと進む。4nの時に交差がおこる。

    9.メンデルの法則は分離の法則(2n→1n)と独立の法則。だが複数のアレルにより幾つもの表現型が現れることもある。相互作用を通じて表現型を生み出しうる。

    10.DNAはデオキシリボース(五炭糖)とリン酸、塩基(アデニン・グアニン・シトシン・チミン) から構成される核酸。その構造は、二重螺旋、右巻き、逆併行、主溝と副溝からなる。逆併行なので岡崎フラグメントが生じ、染色体が短くなり、寿命が生じる。

    11.DNAが複写されRNAができ、それを翻訳してポリペプチドができ、組み立てられてタンパク質となる。RNAポリメラーゼがプロモーターに結合してRNAを作る。

    12.遺伝子変異は体細胞か生殖細胞かで影響が異なる。コドンは3文字なので影響がないこともある。だが、塩基が1つずれるフレームシフト変異は致命的だ。遺伝子疾患も治療できる。

    13.DNAが生物の全てを決めているわけではない。エピジェネティクス(塩基配列の変化を伴わない遺伝子発現の変化)がある。

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