SFマガジン 2021年 06 月号 異常論文特集

  • 早川書房
3.73
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本棚登録 : 98
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910019750611

感想・レビュー・書評

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  • 異常論文特集。表紙から序文まで、ページからあふれ出る樋口恭介氏の熱量を楽しむ特集。Twitterで進行を見てたので、私も読者として参加したいと購入。
    特集ではザムザと樋口一葉、海外翻訳二編が好き。
    この中に入ると異色な「SF作家の倒し方」は超笑った。

  • 論文形式SF

  • 「羅生メン」宮崎夏次系

  • これは論文なのかなぁ、と苦笑する作品もいくつかあったが、発想が面白かった。柞刈湯葉『裏アカシック・レコード』が好き。「異常論文」としてのクオリティが高かったのは鈴木一平+山本浩貴『無断と土』あたりか。柴田先生も柴田先生らしいな、というか、このジャンルだとこの方が一番いきいきしそうだよな、というのが現れていた。

  •  私の好みにハマった特集なので購入。特集ては「樋口一葉の多声的エクリチュール――その方法と起源」が面白い。特集以外では(でも論文形式だ)、「修正なし」の迫力がよい。

    【書誌情報】
    価格:1,320円(税込)
    製造元:09789576
    ASIN‎B09242ZM6T
    監修:樋口恭介

     柴田勝家の異常論文を読んだ樋口恭介が「異常論文アンソロジー読みてえ」とツイートし、それを読んだ異常編集者・塩澤快浩が「SFマガジンでお願いできますか? 特集で」と返信したことに端を発する、ジョークのような異常企画がついに実現。異常作家たちの異常伝説が、いま、ここから始まる――
    https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014819/pc_detail/

    【簡易目次】
      [異常論文]
    「INTERNET2」木澤佐登志
    「裏アカシック・レコード」柞刈湯葉
    「インディアン・ロープ・トリックとヴァジュラナーガ」陸秋槎
    「オルガンのこと」青山新
    「『多元宇宙的絶滅主義』と絶滅の遅延――静寂機械・遺伝子地雷・多元宇宙モビリティ」難波優輝
    「火星環境下における宗教性原虫の適応と分布」柴田勝家
    「SF作家の倒し方」小川哲
    「ザムザの羽」大滝瓶太
    「樋口一葉の多声的エクリチュール――その方法と起源」倉数茂
    「無断と土」鈴木一平+山本浩貴(いぬのせなか座)

    【連載】
    「アグレッサーズ 第六話 激闘 戦闘妖精・雪風 第4部」神林長平
    「マルドゥック・アノニマス〈第36回〉」冲方丁
    「空の園丁 廃園の天使3〈第8回〉」飛浩隆
    「マン・カインド〈第16回〉」藤井太洋
    「幻視百景〈第31回〉」酉島伝法

    【連載コミック】
    宮崎夏次系《短篇シリーズ》 第2回「羅生メン」

    【読切】
    「悲観人間は心配しない "The Pessimistic Man"」上遠野浩平
    「修正なし」サラ・ゲイリー/鳴庭真人訳
    「ラトナバール島の人肉食をおこなう女性たちに関する文献解題からの十の抜粋」ニベディタ・セン/大谷真弓訳
    「殲滅の代償」デイヴィッド・ドレイク/酒井昭伸訳

    0000722106
    2021/04/24

  • 内容だけでなく表紙も異常なデザインとなっており、編集だけでなくエディトリアルデザインでも遊び心を感じさせる。大変だろうけど楽しい本づくりだったのだろうなと想像する。さえ、異常論文は本物の論文なのか虚構なのか混乱することがあり、これが面白さなのであろう。「へぇ~。ためになるなあ」と思いながら、「いやいやこれは虚構だ」と自分に言いかけせながら読むので読了まで時間がかかった。「SF作家の倒し方」(小川哲)と「樋口一葉の多声的エクリチュール」(倉数茂)、「修正なし」(サラ・ゲイリー)が面白かった。

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