優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ (大和出版) [Kindle]

著者 : 藤森かよこ

• PHP研究所 (2021年4月14日発売)

感想・レビュー・書評

[すーさんの感想 · 2024年5月13日]

優しい女性が無駄に不幸にならないための注意点を指摘してくれる本。
人生の先輩が厳しい中にも愛情を持って話してくれている感じで素直に聞ける。

●恋愛
・男は話ができるかが重要。
恋人がちゃんと話を聴けるように話の要点をまとめる努力も必要。

●家族
・家族も利益集団。貢献できない場合は排除される。
・家族も独立した個人であることを忘れずに。
・自己犠牲は人間の自己保存・自己防衛という本能に反している。
自己犠牲を強いる存在への怒りと恨みは必ず発生する。優しさから始まった自己犠牲が自分を傷つけるだけでなく、奉仕対象をも傷つけることになる。

●仕事
・仕事はお金を得るのが第一。
優しくするとなめられるので基本的には愛想も愛嬌もなくて構わない。

●友人
・恋人でも、家族でも、仕事の関係者でも、最終的に友人関係のようなありように向かうのが望ましい。
・友人を作るのにはSNS、哲学カフェ、読書会が◎

「優しいあなたの人生には罠がいっぱいあるかもしれないが、その罠は、必ずしもたちの悪い類いの他人が仕掛けたわけではなく、世界が邪悪だからでもなく、あなた自身が抱えている自己不信＝自分のかけがえのない人生を大事に生きる姿勢の不徹底さ＝低い自尊心や低い自己肯定感が原因であることが多い･･･」

[prometheus1966さんの感想 · 2021年8月15日]

「快な目的」
不幸になりやすい人の心理を知ろう

作者への質問
幸福感がない人って他責だと思うけど、あなたはどう思いますか？

「人間には愚かに不幸に生きる権利もある」
「運命の赤い糸は30本くらいある」

著者プロフィール

藤森かよこ（ふじもり かよこ）
1953年、愛知県生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程満期退学。元桃山学院大学教授。元祖リバータリアニズム（超個人主義的自由主義）の提唱者で、かつアメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランドの大ベストセラー『水源』、『利己主義という気概』を翻訳。著書に『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』（KKベストセラーズ、2019.12）、『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』（KKベストセラーズ、2020.12）、『優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ』（大和出版、2021.4）、『馬鹿ブス貧乏な私たちが生きる危機の時代の「愛と性」』（KKベストセラーズ、近刊）がある。

「2023年 『ニーチェのふんどし　いい子ぶりっ子の超偽善社会に備える』 で使われていた紹介文から引用しています。」