異端の祝祭 佐々木事務所シリーズ (角川ホラー文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 民独学的カルト宗教と

    キリスト教が混然となった謎に

    なかなか手が込んでいるな と感心しました



    なにより 一作目を読んで

    佐々木と青山のじゃれあいを

    最初から見れて満足です



    心霊案件の専門家

    佐々木の活躍は 一巻ではあまり

    目立ちませんが

    ここで語られた 彼女の生い立ちが

    この後生きてくるんですよ



    探偵役と助手役の

    丁々発止のやり取りが

    ミステリーの楽しみでもあるので



    ホラー描写が結構グロイのに

    登場人物が

    耽美なひとが出てくるのも

    かなり好みです

  • なんと奇妙な…(´ºωº`)

    洗脳が全てのカルトホラー!!


    ーーーーーーーーーーーーーーー

    失敗続きの就職浪人生・島本笑美。
原因は分かっている。彼女は物心ついた時から生きている人間とそうでないものの区別がつかないのだ。
街に溢れ返った異形のモノたちは、自分の姿が見えていると分かるや否や、笑美に纏わり付いてくる……。

ある日、ダメ元で受けた大手食品会社「モリヤ食品」の面接で、笑美はヤンと名乗る青年社長と出会う。
出会ったその瞬間から、何故か自分に惚れ込んでいるヤンに心奪われ、笑美はそのままモリヤに就職することを決める。
しかし「研修」という名のもと、ヤンに伴われて笑美が見たのは、「ケエエェェェエコオオォォオオ」と奇声をあげながら這い回る人々だった――。

一方、笑美の様子を心配した兄・陽太は、心霊案件を専門とする佐々木事務所へ相談に訪れ……。

ページを開いた瞬間、あなたももう「取り込まれて」いる。
カクヨム発の「ほねがらみ」がTwitterでバズり大反響! ネット民を恐怖の底に叩き落とした驚異の新人作家が放つ、民俗学カルトホラー!

    (Amazon 作品紹介より)

    ーーーーーーーーーーーーーーー


    宗教系の話は大抵面白いので好きです^ ^
    『ダ・ヴィンチ・コード』3部作や『セブン』などはキリスト教がらみのお話しでした。

    私は宗教に詳しくはないです。
    世界3大宗教の必要性など学校の授業程度に認識している程度です。

    好んで読むミステリー小説も、民俗学や閉鎖された集落、一族や教会など、宗教的な関係が事件に発展するパターンは非常に多く、とても興味をそそります(お話としてです笑)

    集中的にカルト系の話ばかり読んでいる訳ではないので、あくまで私の個人的な感想となりますが、なんだか異質な小説に感じました。(褒めてます)

    あれもこれもを詰め込んでる感が多少ありましたが、言葉の言い回しや「ケエコケエコー」というカエルの鳴き声の奇妙さ。
    (ドグラ・マグラ思い出しましたよ。わざとかな?)
    宗教独特の何してるのか分からない雰囲気…。
    最高でした!とても好みです( ≖ᴗ≖​)

    宗教団体の内側の世界が淡々と描写され、個人の家庭も、学校も、社会全体も変わらぬ洗脳でできた宗教であると思い怖くなります。
    ホラーでしたよ(^▽^;)

    カルト系小説では中村文則さんの『教団X』が印象深いので、同じような感覚で読み始めましたが、この作品は同じ枠には括れないです。全然違いました。
    もう少しライトに神秘的にした感じ。

    いつもとは違う、独特の雰囲気のホラー小説を味わいたい時にお勧めです(*´∀`*)


    次作『漆黒の慕情』は【佐々木事務所シリーズ】として続編みたいです^ ^

    近いうちに読みたいなぁと思っています。

  • 芦花公園さんの作品はいっぱい積んでるけど今作が初めましての作品!

    帯に書いてある通りヤバい!マジで面白い!作品!最近ホラーの作品がミステリの要素もあって面白いな〜って読み出してるけどなんなんこの面白さ!あっちにこっちに心揺さぶられて何がなんだかわけわかめ状態になりながらも最後まで楽しんで読めました。

    出てくる人物全員ちょっとオカシイ人たちでアウトレイジ状態やけどそれだけキャラクターとしても味があるってことやから良いな!2作目の「漆黒の慕情」もあるみたいやしシリーズものとしてこれから楽しみな作品やわ!

  • ホラーなのか、カルトなのか、超能力合戦なのか、民俗学なのか…。ごちゃ混ぜかとこが良いのかな?
    前半の設定にあたる部分は面白く読んだけど、後半はなんだかドタバタして終わった感じ。
    青山君はまだしも、るみのキャラがよく分からなかった。

  •  「ほねがらみ」面白かったのと、一時期やたら本屋やツイッターで推されてたなーと思って読んでみました。

     一話完結かと思って読んでたら違和感が(登場人物への好意とか思考が初登場っぽくなかった。)あったので調べたら、カクヨムでシリーズ化してるようです。なるほどラノベっぽい。ラノベ否定ではありません。前半の文体やキャラ同士の掛け合いなどは読みやすくていいと思う。
     ただ、コミュ障の笑美ちゃんとサイコの兄貴のキャラ書き分けができてないような印象や文章や構成の雑さが若干目立つ。
     
     作者さんはキリスト教徒らしくて聖書?黙示録からの情報がたくさん載ってますが、日本の神道やオカルトの知識も豊富なんだと感じられました。が、散りばめかたが雑で広くだったので、少し勿体無いと感じた。もう少し、絞って、効果的に使った方が良かったのかも。

     主要キャラがほとんど超能力もってるので、少年誌とかでコミカライズとかしたらウケそう。ヒロイン?のポジションと思われる探偵事務所の所長さん(女性)のキャラは、服装や食事の様子が下品すぎてあまり魅力を感じませんでした。残念。

     前半と後半でかなり力の入れかたが違うような印象。「ほねがらみ」でもそうだったけど、すこし神経質な……というより狂ってるひとの描写は上手い作者さんですね。

  • 読んでる途中で薄々気づいてたけどシリーズものだった…!ほねがらみに続き、こちらも図書館で予約してから半年くらい待ちました。
    キリスト教の知識があったらもっと面白かったのかな〜。キリスト教と諏訪神社の共通点、面白かった。
    結局あの不気味なおじさんあっさり死んじゃったんだな…。ヤンを最初なぜか小太りでイメージしてしまってたんだけど、たぶん羽生結弦みたいな感じなんだよね。

  • カルト系の話かなと思ったけど、若干超能力?霊的な要素も多め。

  • 読む人を選ぶとは思うが、あらすじを読んでなんとなく思っていたものを余裕で超えていく傑作
    ホラーというジャンルが好きなら読んだほうが良い

  • 名前は知ってましたが初読。Twitter見てて、文句垂れの覆面ホラー作家で手が伸びず。

    すいません。良かったです。
    宗教的要素ある、ホラーの描写もしっかり、ミステリーの要素ありと、僕の好きで溢れてました。
    あと、ヒロイン無駄に美人じゃないのも良い。

  • ホラーやカルトに見せかけた超能力バトル、みたいな作品は好きじゃないので、ハマらなかった。寒くなるような狂気も恐怖もあまりなく。期待していたので、残念。

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著者プロフィール

東京都生まれ。2020年、カクヨムにて発表した中編「ほねがらみ‐某所怪談レポートー」がTwitterで話題となり、書籍化決定。21年、同作を改題した『ほねがらみ』でデビュー。古今東西のホラー映画・ホラー小説を偏愛する。

「2023年 『聖者の落角』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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