藤井聡太論 将棋の未来 (講談社+α新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 大山、中原、羽生は別格としてもそれに劣らず強い印象のある谷川十七世名人が語る藤井聡太論に興味がありさっそく読んでみたが、名の通った棋士であっても藤井さんに勝つことがいかに難しいことであるかがじわじわと伝わってきた。

    桁違いの計算処理能力、際立つ集中力と思考のスタミナ、すべて私に欠けている(笑)、すごいなあ。

    またPCやネット、A.I等に伴う膨大な情報の出現は一方で棋士達を猛烈に疲弊させカオスの時代となっていくみたいなことが書いてあったけど、(自身は将棋を指さないけど)心底おっしゃるとおりだなあって思った。

    なお本書は中々体系的で、藤井さんはすごいが、その一方で谷川さんの際立った頭の良さがひしひしと伝わってくる一冊でもあった。

  • 藤井くんがどう強いのか?プロ棋士の立場で書かれていて読んでワクワクした。羽生さんや今のトッププロ棋士の話も出て将棋界に興味が湧いた一冊。

  • ふむ

  • ちょうど藤井聡太,三冠達成のタイミングで読み終える.
    わたし自身はヘボもいいところで将棋はBGVとして見るばかりだが(大体はゆっくりしか進まないのでちょうどいい),藤井さんの将棋を初めてみた時からずいぶん進化したと感じる.
    初めのうちは中盤で長考し,相手より早く1分将棋に入り,その中で圧倒的な終盤力と妙手で勝つというパターンだったが,最近は全く違う.じりじりリードを奪って相手になぜ悪くなったんだろうと思わせながら勝ってしまう,というパターンが圧倒的に多い.終わった後で相手棋士との実力差がくっきりというような風にも見える.
    この本が出てからの数ヶ月でも,素人目にもわかるような成長をしている.恐るべし.

  • 天才が語る天才の話ということで読んでみた。将棋を知る人から語られる藤井聡太論はとても説得力がある。将棋の実力だけでなく、メンタルも含む彼の強さの秘密と魅力をわかりやすく説明されている。

  • 藤井聡太さんについての論を通じ勝負すること、競技と向き合うことを考えさせられ、読み応えありました。
    後半はAIそのものと、AIとどう付き合うかについても語られており、
    個人的には、格闘技のスパーの相手をしてくれるようなAI搭載ロボはいつ頃実用/汎用化されるかなとか、妄想しながら読んでました

  • 将棋界のレジェンドが語る藤井聡太論、という新聞広告に釣られて読みました。

    藤井さんへのエールというか、将棋界を盛り上げるべく書かれた本というか。とてもこなれた文体で読み易いです。ご本人が書かれたのであれば、これも才能だと思いました。最後の最後に記載された棋譜の解説は、やったことのない私にはチンプンカンプン。でも全体として、将棋を知らない方でも楽しめます。

  • 今の将棋界を俯瞰できる一冊

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著者プロフィール

谷川浩司(たにがわ・こうじ)
1962年4月6日生まれ  兵庫県神戸市出身
1973年 5級で若松政和八段門
1976年12月20日 四段
1984年4月1日 九段
 1983年、第41期名人戦でタイトル戦初登場にして名人位を獲得。21歳の名人は史上最年少記録。1997年、第55期名人戦で通算5期獲得で「十七世名人」の資格を得る。2002年、通算1000勝(特別将棋栄誉賞)達成。2012年12月から2017年1月まで日本将棋連盟会長。
 タイトル戦登場は57回。獲得は竜王4、名人5、王位6、王座1、棋王3、王将4、棋聖4の27期。棋戦優勝は22回。
 著書は「月下推敲」、「光速の終盤術」、「光速の寄せ」シリーズ、「光速の詰将棋」、「完全版 谷川流寄せの法則」(日本将棋連盟)など多数。

「2019年 『谷川浩司の将棋 振り飛車篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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