堤清二 罪と業最後の「告白」 (文春文庫) [Kindle]

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  • 「セゾン文化」を作り上げ、また辻井喬のペンネームで小説家、詩人としても知られた堤清二に10時間以上のインタビューをし、堤一族、西武グループの歴史を著した作品。
    第47回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。
    「西武」という企業グループを興した堤康次郎から始まる堤家の歴史と西武グループの興亡はまるで小説世界の出来事のようで、現実世界でそして、日本での出来事とはおもえないほどドラマチックである。これは明治、大正、昭和という激動の時代だからこそ成り立った物語であろう。
    堤家の血族の愛と憎しみが入り混じり、これが会社組織にも多大な影響を与えたことがわかる。
    また一方、西武の本流からはじき出された清二が興した「セゾン」という文化は日本に定着した。清二の文化に対するセンスと先見の明は素晴らしいと感じる。
    単なる企業と創業者の歴史としてではなく、そこに登場する人物像を表現し、まるで小説を読むような読み応えのある作品。

  • ふむ

  • 堤清二は父親に反発して、愛され、認めて貰いたかった!
    昔の成功した父親ってあんな人が多かったんだ、あたたかい家族を作ろうとしなかった!清二の子供達世代は幸せなのかしら?

  •  いつもの図書館の新着書のリストの中で目についたので手に取ってみました。
     トータル10時間以上にもわたるインタビューで堤清二氏が語った一族の物語を聞き記したものとのことですが、読み終わってみると結構フラストレーションが溜まりましたね。
     清二氏が語った事柄は忠実になぞっているのでしょうが、その元や裏にあるエピソードの紹介や背景の深掘りが今ひとつなので、正直なところかなりのもの足りなさが残りました。とても残念です。

  • 堤清二さんは経営者と詩人の二束のわらじをはき、セゾンのブランドを作り上げた人、というイメージしかありませんでした。父からの承認をこれほど強く必要としていたことや、セゾングループでは独裁者であったことを、本書で初めて知りました。強烈な一生。こうした父親にもったお子さまたちが今どのように生きておられるのか。大変だろうと思います。

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