普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門 [Kindle]
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2021年7月16日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (359ページ)
感想・レビュー・書評
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FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの略。経済的に独立し、早期のリタイアを目指すこと、またはそれを成し遂げた状態のこと。
本書はそのFIREをどのように達成していくかを、日本の税制や、社会状況等を踏まえ詳細に解説した指南書。
本書を読んで良いなと思ったところは、やみくもにFIREを勧めるのではなく、自分の環境の変化によっては一時中断、あるいは止めた方が良い場合もあること、FIREを達成した後の人生の過ごし方も考える事が重要であること等、アクセルとブレーキ両方が記されている事であった。
あと、FIREを目指す、目指さないにかかわらず、長期での資産形成の参考書としても使えるところが本書のメリットであるとも感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本人FIRE挑戦者への指南書。本書は日本でFIREを目指す人に向けて、その方法を教えてくれる。巷にはFIRE関連書は多くあるものの、そのほとんどは海外の本であり、日本の制度についての考察は足りない。また、日本の本だとしても、個々人の経験が多く、網羅的でない。その点本書は、日本の制度を十分に考慮に入れた上で、様々なライフスタイルの人たちがそれぞれのFIRE目標へ到達するための方法を詳しく教えてくれる。資産形成において非常に役立つ思想が多く学べることもあり、多くの人におすすめしたい1冊である。
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日本版の資産形成の本は薄い内容が多いので期待せず手に取ったが、非常に良い意味で大きく期待を裏切られた。地に足のついた、かつ日本人向けに日本の最新制度を網羅した具体的なFIREの提案であった。パターン分けして提案してくれているのも有益。本を読み進めながら手も動かした結果、既にかなり削ったと思った支出もまだ削れるところがあったし、ポートフォリオも少し見直した。FIRE後の生活まで想像させてくれて、夫婦の会話も深まった。ありがとうございます。
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FIREのメリットとデメリット、現実的な実現のためのプランを提示している。
本書を読み、投資で何億もの大金掴むとかしない限りは早いリタイアはリスクが高いと思った。
年金の減額、社会保険の費用、多すぎる余暇。
凡人は世間の王道を行くのが無難。
自分が望むのはFI。REはべつに。実家暮らしのひとりもの、友だちなしの俺にとっては会社は貴重な社会との接点になっている。ブルーワークは中年にはきついが、やるべき課題が日々あり、人との交流があり、社会保険に加入でき、健康診断を受けられ、公称上の立場も得られる。これらを捨てるのはなかなかに惜しい。
年収を上げる努力をする、節約を日々意識する、非課税制度を利用して投資をする、本書で示されるFIREの方法は有効なので活用したい。というかもうしているが。
十分な経済的余裕を持った上で定年まで働き、余裕があれば65歳を待たずに退職する…が今の俺の理想のイメージ。
先のことはわからんからあんまり詰めても意味がない。イメージしつつ柔軟に考えておく。
65過ぎても週3日とか午前中だけ働くとか。
FIREは持ち家前提との指摘は重要。
60歳時点で持ち家があり、金融資産が退職金含め5000万円以上あれば大成功だろうが、どうなることやら。
本書では触れていないが健康が大事。健康なら医療費がかからないし、働いて収入を得ることもできる。具合が悪ければどんなに大金があっても楽しめない。健康こそもっとも大事な資産なのだ。 -
日本の社会保障制度の説明が詳しくて勉強になった。
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動画や本でよく見るファイアの考え方が描かれているだけで、特別印象的に残る内容はなかった。いまいち以上。
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FIREについて書かれた本であるが、ライフプランの重要さに重きを置いている印象を受けた。
経済的自立を目標とすることは、精神的・経済的に支配されている社畜からの脱却である。そのために投資を行うことは重要ではあるが、社会人としてのバランス感覚や趣味について言及するなどの視点が新鮮であった。 -
FIREとは「経済的な独立と早期退職」
1、年収を増やす
2、支出を減らす
3、できるだけ高利回りで増やす
人事評価シートを本気で書く
本気でFIREしたいなら年収が最優先。
資産をインデックス投資で増やす。 -
表紙のイラストは軽い感じだが、かなり細かく説明されている。
結婚している場合は、夫婦で取り組むというのに納得した。
FIREした後どうするか、自由時間をどうするかというのは、考えさせられた。
もっと若いうちに読みたかった。