たぶん一生使わない? 異国のことわざ111 (イースト新書Q) [Kindle]

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  • イースト・プレス
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  • 昔からことわざが好きだった。子ども向けの諺辞典が家にあったのを覚えている。あまり日常会話で使うことがないのが寂しいが、ことわざは本当に言語の豊かさを表す一種の文学だと思う。本当は隙あらば日常会話中に放り込みたい。しかし最近は使わなすぎて記憶力も衰えた。おぼつかないことわざが増えたことだろう。
    そんな折に出会ったこの本。既に日本語に馴染んでいるもの(『目から鱗』とか)を除き、果たして外国のことわざにはあまり目を向けたことがなかった。実に面白い。外国語でもやはりことわざは文学的に表現が豊かだ。例えば「笑いのない死と涙のない結婚式はない」とか「ウオトカよこんにちは、理性よさようなら」とかまるで何かのキャッチコピーのよう。「手で月を、足で太陽をつかむ」とかどうしてそんな表現を思いつくに至ったんだろうか気になる。

    ことわざを最初に読んで、どんな意味なのか、日本のことわざだとどれに近いのかをクイズにするのも楽しいと思う。

    章間に挟まれるコラムも面白かった。4000年前のシュメール語にもことわざはあった、とか面白蘊蓄も沢山。

    あと巻末の参考文献の多さ!世の中(日本だけで)こんなにことわざ辞典やことわざに関する本ってあったんだ。驚き。

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著者プロフィール

1945年生まれ。早稲田大学文学部卒業。日本ことわざ文化学会副会長。ことわざのほか、いろはカルタ研究の第一人者。
『岩波ことわざ辞典』(岩波書店)、『図説ことわざ事典』(東京書籍)、『ことわざのタマゴ ―当世コトワザ読本―』(朝倉書店)、『辞書から消えたことわざ』(KADOKAWA)など著書多数。『世界ことわざ比較辞典』(岩波書店)では監修を務める。

「2021年 『たぶん一生使わない? 異国のことわざ111』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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