観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか (SB新書) [Kindle]
- SBクリエイティブ (2021年9月6日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (187ページ)
感想・レビュー・書評
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■評価
★★★★☆
■感想
◯「観察力こそが、様々な能力につながるドミノの一枚目」という価値観のもと、書かれた本。
◯問→仮説→観察 のサイクルを回すことで、解像度や精度が上がっていくのを、漫画などの例を用いて語っている。エッセー風でもある。
◯内容にはとても共感した。もう一度時間をおいて、再度読み直したいと思える本であった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
仕事にもつかえました
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・物語を描きたいと思っている人
・人間のの行動や感情に興味がある人
におすすめの本。私は上記2つにあてはまったのでこの本が突き刺さった。
著者はコルクラボという最近Twitterでよく見かけるマンガ家さんたちのラボを主催する人。Twitterで見かけるマンガはおもしろく、見入ってしまうことが多いが、この本を読んでなるほど漫画家さんたちは観察力を磨いているのかと納得。
観察力を磨くには、身近なところから問いをたてて仮説検証していくことが大事。また人間は自分のみたいようにしか世界を見てないので自分がかけているメガネを自覚することが重要。とても面白い本だった。 -
いい本だった。
佐渡島さんが観察力を深掘りする手順や方法に触れながら、一つのことを深掘りするとはどういうことかを学んだ気がする。 -
直感を理論武装して説明した感じの本。
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わかった瞬間、そこで思考は止まり、観察も終わる。
あいまいなものをあいまいなまま受け入れ、考え続けることが今の時代には必要。
あ、これはいま〇〇バイアスに掛かってるな!と客観的に見れたら…難しいですけど。 -
感性などは後からでも磨くことができる
まずは仮説、クリエイティビティと論理性は相反するものだという思い込みが覆された -
【文章】
とても読みやすい
【ハマり】
★★★★★
【気付き】
★★★★・
・既存の認識が観察を阻害する、良い方向にも悪い方向にも
・物事に対して、仮説をもって観察し、ギャップを元に仮説を更新する
・仮説を作るときは主観的に、データでもって仮説を検証するときは客観的に
・よい観察をするには、対象への愛が必要。自分のものさしで判断しない
・少年マンガは感情が読み取りやすい、青年マンガは混合感情で感情が読み取りづらい
・具体的な事象の正解は、時代などによって変わってしまう。抽象度の高いあいまいな概念は、あいまいなまま受け止めて、常に観察し続ける必要がある
・物事の捉え方の変化「曖昧×模倣」→型・暗記→「絶対×模倣」→感情・バイアスの理解→「絶対×創造」→観察力→「曖昧×創造」
物事の捉え方の変化は2次元的な回転で描かれていたが、象限が変わるときに抽象度も上がっていて、実際は3次元的なスパイラルな変化なのかもしれない。
最後の章は、かなり抽象的な内容だけど、これはこれで面白い。と、あいまいなまま受け入れてみる。