決定版 デジタル人民元―世界金融の覇権を狙う中国 [Kindle]

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  • 東洋経済新報社
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  • デジタル人民元を中心とした、世界の近々現代史と言っても過言ではない1冊。経済・金融関係のニュースで断片的に知っている情報が綺麗にまとめられており、世の中の『今』を知るのに大変勉強になります。デジタル通貨という存在を主軸にすると、中国のハイテク企業叩きが起こっている原因、それが世界に与える影響、仮想通貨「は」世界の通貨になれない背景など、なかなか情報を掴めないとこまで知識が補完されます。
    一帯一路構想によってこれから起こる「かもしれない」新興国経済圏など、読み物として楽しめる1冊です。★4にしてもよかったのですが、私が中国エクスポジャー大きいので、バイアス分を割り引いて★3にしました。

  •  前半はよかったのだが、読み進むにつれてややまとまりのない印象が強くなってきた。それでも真新しい話題に触れる新鮮さがおもしろい。ちょっと細かな話を書きすぎて方向感が定まらないところを残念に感じた。
     中国は挑んでいく国である。失敗しながらも進みながら考えて修正していく。そうでないとこんなデジタルの法定通貨という大胆な見たことないものを創り出してはいけない。やはり中国は強いのか、日本はその何歩も後ろにいて後塵を拝するしかないのだろうか。嫌になるところもある。
     先頭を走らなければ欲しいものが手に入らない、そんな中でうごめいていることが現実だと認識させられる。通貨もまた変貌していくのだろう。

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著者プロフィール

木内 登英(キウチ タカヒデ)
野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト
野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト。
1963年生まれ。1987年早稲田大学政治経済学部卒業、同年野村総合研究所入社。一貫して経済調査畑を歩む。1990年野村総合研究所ドイツ(フランクフルト)、1996年野村総合研究所アメリカ(ニューヨーク)で欧米の経済分析を担当。2004年野村證券に転籍し、2007年経済調査部長。2012年7月~2017年7月、日本銀行政策委員会審議委員。主な著書に『異次元緩和の真実』(日本経済新聞出版社、2017年)、『決定版 銀行デジタル革命』(2018年)、『決定版 リブラ』(いずれも東洋経済新報社、2019年)など。

「2021年 『決定版 デジタル人民元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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