真夜中のパーティー (岩波少年文庫) [Kindle]

著者 : フィリパ・ピアス 猪熊葉子

• 岩波書店 (2000年6月16日発売)

感想・レビュー・書評

[やまさんの感想 · 2023年7月28日]

少年少女のささやかな体験を題材にした短篇集。大人が望むほど無垢でも純真でもない彼らの多感な心をさらりと描き、どの話も読後に手を止めて人物の心情に思いを馳せたくなる。後味悪い話もあるが、言葉にできないやるせなさの表現がすばらしい。

著者プロフィール

1920-2006。イギリスの児童文学作家。『トムは真夜中の庭で』（岩波書店）でカーネギー賞を受賞。短編の名手としても知られ、「二十世紀の児童文学作家の中でもっとも優れ、もっとも愛された一人」と賞賛された。

「2018年 『コクルおばあさんとねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」