宇宙人と出会う前に読む本 全宇宙で共通の教養を身につけよう (ブルーバックス) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 「正しい宇宙教養を身につけて、「真の宇宙人」になりたい」、ということで著者の独断で宇宙標準の教養を語った書。

    後半、俄然面白くなってきたが、前半に??な記載が多くてちょっと困った。例えば、「最も波長が長いのは青(OB型)です」「白夜の場合、太陽そのものは沈んでいる」などの記載は正しいんだろうか? 図3―5で第2太陽が三日月になってるけど、恒星が三日月に見えるってどういうこと? いちいち引っ掛かるんだよなあ。

    ダークマターとかダークエネルギーとか、勉強にはなりました。

  • タイトルが気になって読んでみた本。
    サラサラと読めるのに、結構、骨太な情報が詰まっている本でした。

    著者の高水裕一さんは、ホーキング博士の教え子だそうで、宇宙学の研究者。

    なのにも関わらず、この読みやすさはなんなんでしょう!

    とある架空の設定。天の川銀河の中に作られている「惑星際宇宙ステーション」に、やっと参加許可を得て入ることができた「地球人」の「あなた」が経験する、宇宙人たちとの交流。…という、ちょっと気楽なシチュエーションを用意しておいて、宇宙の常識と、辺境の地である地球人の常識の違いから、宇宙についての最新の知見を紹介する、という構成。

    とりあえず「翻訳機」があって宇宙人たちと会話はできるけれど、「どこから来たの?」と聞かれて「地球から」なんて言ったって、相手にはそれがどこかわからない。
    宇宙の中の「地球」、いや、我々の「太陽」という恒星の位置を、相手にわかるように示さなくてはならない。

    あなたならどう説明する!?

    と、そんな感じで、宇宙から見た地球のこと、宇宙から見た「太陽」の位置付け、地球人という生命のこと、宇宙の成り立ちのこと、まだ地球人が詳細を突き止めていない「ダークマター」や「ダークエネルギー」のこと、「知的生命体」が発生できる条件のこと、「知的生命体」に出会える可能性のこと、

    今まで、いくつかの宇宙関連の本を読んではいるものの、これだけいろいろなことを網羅していて、これだけ読みやすい本はなかったかも!

    数字や数式に弱いワタクシなので、細かいことは右目から左目に抜けていってしまいましたが(苦笑)、「宇宙人から見た地球、そして地球人とは?」という視点を持つことができたのは大きな収穫です。

    高水裕一さん、他にも書籍を出されているようなので、読んでみようと思います。

    いやー、この読みやすさは感動ものでした!

  • 人間が常識と思っていること--太陽が一つ、月も一つ、生き物は左右対称で、空の色、カレンダー…当たり前だと思っていること何もかもが、宇宙全体から見ると「ローカルネタ」、少数派なのだということを物語形式で解説する本。
    小説のようで、とても読みやすく面白い!

    宇宙共通である元素の周期表に、暗号のように文字や数字を当てはめて、宇宙人との共通言語として使うという話が面白かった。
    ある程度発展した文明が、相互に通信をし合える可能性は、距離的時間的な問題でかなり低い。
    それでも、こうやって宇宙人視点で人間の世界を見ると、当たり前が当たり前でなくなる感じが楽しい。

    本筋からずれるけど、最後に紹介されていた「私達は自然の一部であり、解き明かそうとする神秘の一部である」という言葉を読んで、自分のこと・将来のことで答えが出なくて悩むことがよくあるけど、自然がわからないのは当たり前、自然の一部である自分のことも、逐一わからないのも当然、と思えば気が楽になるなと思った。

  • スケールの大きなことを考えるのもリフレッシュになる

  • ちょっと難しかった

  • 何を隠そう、数十年前の高校時代、物理の最初の試験で初めての赤点を取った。
    その後、科目の選択があり物理を選ばなかったのは言うまでもない。

    ほとんど何にも分からなかったので、語り手が主人公の小説として読んだ。
    私はSFやミステリーの分からない部分をふんわり流して読むことができるのだ。
    最終的にはペガスス座の彼とのBLが始まるのだと思う。…いや、語り手の性別についての記述あったっけ?女性でもいいな。彼とのロマンスが始まると良い。
    LOVE。


    私が住んでる家が、地面が、地球の上にあって、その地球が太陽系に天の川銀河にあってさらに他にも銀河があるとか考え出すと、なんか途方もなくて、足元がふわふわする。

  • とても面白く興味深い本だった。宇宙人と出会う前に読む本というよりも、宇宙人と出会うことは絶対にないと思い知らされる本、と言った方が良いかも。残念ながら我々宇宙人は絶対的に孤独である。もちろん、宇宙的な視点で日々の事象を考えることは豊かな思考に繋がるとは思うけれど。
    日本人のカタカナは宇宙人からの指令である、とかいうアホのような陰謀論を信じている友人に読ませたいなぁと思った本。

  • 生命のなぞに鋭く迫り,教養本としてとてもおもしろい.宇宙人に会って話す前に知り合いに話したくなるネタがたくさん.知的好奇心がくすぐられる本.
    ・指はなぜ5本なのか
    ・地球が冷え切っていないから知的生命が生まれた
    ・太陽圏の外に出たボイジャー1号

  • 途中まで。星の運動や周期表の話は視覚的にイメージしやすかったので読んでいて楽しかった。一般相対性理論と量子力学の橋渡しの話からは、宇宙人に対してスピーチしているという体裁を取っているだけで、概念的だし、段々と講義臭くなってしまって読む意欲が削がれてしまった。もう少し絵とか入れてくれたら(概念図でも)楽しかったかもな。

  • 宇宙人についての本かと思ったらら宇宙や地球についての本だった

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著者プロフィール

高水 裕一(たかみず・ゆういち):1980年東京生まれ。早稲田大学理工学部物理学科卒業。東京大学大学院、京都大学大学院を経て、英国ケンブリッジ大学理論宇宙センターに所属し、スティーブン・ホーキング博士に師事。現在、筑波大学計算科学研究センター研究員を務める。専門は宇宙論。主な著書に『時間は逆戻りするのか』『宇宙人と出会う前に読む本』(講談社ブルーバックス)『ウルトラマンと学ぶ 宇宙と生命体』(講談社)、『物理学者、SF映画にハマる』(光文社新書)、『宇宙の秘密を解き明かす24のスゴい数式』(幻冬舎新書)、『面白くて眠れなくなる宇宙』(PHP研究所)などがある。

「2023年 『宇宙最強物質決定戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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