差別はたいてい悪意のない人がする: 見えない排除に気づくための10章 [Kindle]

  • 大月書店
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  • 最近やっと「私も誰かを差別しているかもしれない」と言語化できるようになった。
    誰も差別なんてしたくないし、差別はよくないと思っている。でも、無自覚に差別してしまう社会構造があるということに気づき、自分の加虐性を自覚すると、しんどいけど楽になった。

  • 差別はたいてい悪意のない人がする。キム・ジヘ先生の著書。意識的な差別よりも無意識な差別、意識的差別主義者よりも無意識差別主義者のほうが罪深い。意識的な差別発言よりも無意識な差別発言のほうが差別されている人の心を深く傷つけることが多い。でもそういう無意識な差別発言をする人は悪意がないから改善させるのはむずかしい。自分が無意識差別主義者にならない努力は忘れないようにしないと。

  • 「立ち位置が変われば風景も変わる。自分が差別を受ける側にもなりうるが、差別する側にもなりうる」

    ある方向から見るとマイノリティーだが、見る方向を変えるとマジョリティーになりうるということは、白尾悠氏の小説「サード・キッチン」で知り、目から鱗でしたが、こちらの本でも同じようなことが述べられていました。

    本書ではさらに踏み込んで、様々な理由で、幾重にも重なった差別を受ける人、差別を受ける集団の中で、さらに差別を受ける人もいると書かれていました。差別の問題は多元的なのだと、さらに考えが深まりました。

  • 韓国も日本も状況はほぼ同じ。
    政治家が言ってることも大して変わらない。
    人権に関わる法律は、1日も早くできてほしい。
    メモしたところはたくさん。

  • マイノリティになって初めて差別を認識する ということが書かれた本。
    マジョリティにとって普通のことは、特権であるということ。

  • 差別はしたくないし、しないように努めているけれど、無意識のうちに差別をしているかもしれない。普段の身の振り方を考えさせられる一冊でした。

  • 差別に関して普段考えていること・問題視していることが明快に言語化されていてとてもいい本だった 教科書として広く普及しないだろうかと切実に思ってしまう 結局のところ、差別主義者にならないためには、「自分はそんなことをしないぞ」という気合いだけではなくて、どのようなメカニズムで人は差別的思考に陥りやすいのかを知識として持っておき、自らの行動や思考を都度省みていくしかないのではないかな、と思う

  • 当てはまる

  • 「私の視界に入らないで」

    マイノリティは
    この言葉で公共の場から
    見えなくなる

    誰だって差別される側は嫌だ

    でも「私達」という集団は
    作られては解体されてゆく

    内側にも外側にもなり得る
    「私」

    差別は
    自分が思うより平凡で日常的

    誰かを差別しない可能性は
    ほとんど無いんだよ

  • 自分も気がつかないうちに差別をしているかもしれない。子供の頃からよく使っていた言葉が、実は差別的なものであったり、マジョリティ特権があることに気がつかず、当然のように考えたり。
    気がついたり、気がつかせてもらったら、しっかりと受け止めて内省しようと思う。

    以下は印象に残ったことば。

    立ち位置が変われば風景も変わる。
    私たちが立つ場所はひとつではない。
    ジョークを笑う人と笑わない人。
    聴覚障害者とTOEIC
    偏った能力主義
    権力がある人の発する「嫌い」
    「多文化」が差別用語のようになる。
    「普遍」と「異なる」ではなく、みんなが「異なる」。

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