戦国ベンチャーズ ― 人事の天才・徳川家康と曹操に学ぶ、「強みの経営」とは?ー (SHOWS Books) [Kindle]
- 2021年8月31日発売
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (201ページ)
感想・レビュー・書評
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三国志と日本史のリーダーシップを引き合いに、
組織のマネジメントについて書かれた本。
歴史に明るい人は腑に落ちやすいのだろう。
圧倒的に強い組織を作るための要点は以下。
要約してしまうと、当たり前の話になってしまうのだけど。
・メンバーの強みを活かす(組み合わせる)しかない
・人の強みはそもそもが属人的である
⇒強みの平準化は、まずは個別の強み発揮がありきで考える必要あり
・必要な強みは、組織のフェーズ(成長段階)によって異なる
1点気になったのが、私には読みづらかった。
シンプルさに欠ける冗長な表現が気になった。
(特に繰り返し表現が、強調よりも蛇足に感じる場面が多かった。)
ただ、著者は読みやすさを意識して書いているようにも感じる。
つまり私との相性がただ悪かったのだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現状に満足しがちな自分にとって、「現状否定」は耳の痛い言葉だった
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強みのみを見て抜擢する。組織に小さな破壊を起こす。円形と線形の組織があることがわかった。
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人材登用の考え方を歴史上の武将に照らし合わせて説明がされた本。
事実、歴史に学ぶということは非常に大事で多くの経営者もその必要性を説いているが、人材登用という側面で見た点が非常に面白く、学びがある。
・自らの強みを把握して弱みを無効化する人材とペアを組む→組織を考える際にも必要
・属人化を取り入れ、平準化させる
・いいフィードバックとは強みのフィードバック -
職場で受けた研修の内容が、歴史に当てはめて解説されていて、とてもわかりやすかった。信長の部下たち、有名どころの武将ばかりで驚き。カリスマ性があるからこそなんでしょうね。
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2022/3/13
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現代ビジネスに応用できる要素を歴史上の偉人から学ぶべく上梓された本。曹操や徳川家康を中心に多くの偉人を取り上げ、彼らの取り組みから現代ビジネスに活かせる要素を紹介している。
現代は激変の時代と言われるが、実際には歴史が繰り返されている部分が大半で、歴史を学ぶことで参考にできる事は多い。
特に人事面での曹操や徳川家康の取り組みは非常に有効で、人材登用や強みを活かす育成など、現代ビジネスでも応用できる点だらけである。
本書を読んでみて、歴史から学び現代ビジネスに応用するという着眼点は非常に良かったものの、如何せん歴史上の登場人物や引用があまりに多過ぎて、理解が追いつかない箇所が多くあった。
ただしその中でも学びの要素はあったので、一つでも二つでもビジネスに応用していくことができれば良いと思う。 -
戦国史は組織の歴史
組織は強みを生かすことで勝てる、生き残れる
(年功序列で生き残った組織は歴史上ない)
強みは組織の中のフィードバックで見えてくる
■概要
組織論や人材開発(強みの把握)を戦国時代や三国史の例を交えて解説。
武田信玄、織田信長、豊臣秀吉、柴田勝家、徳川家康…曹操、劉備、諸葛亮…
・コンピテンシー、強み論
- 強み=その人のこれまでの人生の「生存戦略」そのもの
- 事業に必要な強みは、①創造性系の強み、②再現性系の強み、③共感性系の強みの3つに分類できる。
①創造性― いうならば、未来を強く思考し描く力。
②再現性― 未来を具現化し、システムを構築する力。
③共感性― 多くの人とコミュニケーションを取り、人の自発性を生み出し未来を作る
①創造性
意志は、構想力と組み合わせて初めて事業になる。したがって両方が必要不可欠
②再現性の強みを持つ3つのグループとは?
グループ1 軍師:戦略性を持つ人(構想を実現するために戦略を立てる参謀・人物)
グループ2 軍曹:規律性、達成性を持つ人(戦略を実現していく右腕・人物)
グループ3 業師:最高性、回復性を持つ人(競合を諦めさせる卓越性を目指す
③共感性
最も優れたコンテンツとは、自分の好きな人とのコミュニケーションである。そして、第一のコミュニケーション性とは、相手にとって適切な対話を行える力で
・人材配置論
性格より強みの相性を考える
- 弱みを打ち消し合う
- 強みがより活きる
■所感
結局私は何なんだー!?
strength finderと今回の簡易アンケートにも差があるし、やはりバランス型?だとすると強みなし…まーこれを鍛えていこう、、というのは見えたか。
(気になった点)
図が多いのありがたいが時々手抜きに思えるところあり、文章も読みやすいがたまに??になる。
軍人のタイプ分けにMECE感なく、感想の域を出ない(薄い根拠)で抽象論に入る違和感はあった。
後半になるにつれ徐々に気になる度合いが高まった。ただし、全体を通した読み物としては面白かった。簡単な歴史入門書(興味を持つきっかけ)、著者の専門領域である組織・人材の本としてはボチボチ。
組織論としてはデジャヴ感のある内容に溢れるが、歴史と組み合わせてくれた分楽しんで読めた。 -
3.4