書物と貨幣の五千年史 (集英社新書) [Kindle]

著者 :
  • 集英社
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (246ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本書は、著名な学者によって以下の通りに推薦されています。

    ◆岩井克人 氏(経済学者)◆
    「若い永田さんが「ブラックボックス」という概念を用いて、現代世界を読み解こうという試みです。
    どのようにしたらこのブラックボックスから「生きた時間」を取り戻せるのか?
    それは読者ひとりひとりがみずから考えていかなければなりません。」

    ◆松岡正剛 氏(編集工学者)◆
    「『見えないもの』たちこそ、大事な顛末を動かしてきた。」

    貨幣と書物という、これまであまり注目されてこなかった両者の関係を「ブラックボックス」という観点から論じているのは、たしかに興味深いです。

    しかし、いざ読んでみると、たしかに両者はブラックボックス的と捉えてもいいかもしれないという思いを持つだけで、「生きた時間を」を奪還しなくては、あるいは「見えないもの」を注視しなくては、という思いが駆動されるにまでは至りませんでした。

    もちろん、新書という限られた体裁も大いに関係しているのでしょうが、貨幣や書物を十分に関連付けているとは思えませんでした。換言すれば、そもそも両者についての考察が十分ではないように思えました。両者をめぐって、さまざまな経済学者や哲学者やその他の学者に引用・言及していますが、それ以上に著者自身による考察がもっとあるべきではなかったでしょうか。

  • p.2022/9/26

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

永田 希(ながた・のぞみ):著述家、書評家。1979年、アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。書評サイト「Book News」主宰。著書に『積読こそが完全な読書術である』(イースト・プレス)、『書物と貨幣の五千年史』(集英社新書)。

「2023年 『再読だけが創造的な読書術である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

永田希の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×