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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (246ページ)
感想・レビュー・書評
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本書は、著名な学者によって以下の通りに推薦されています。
◆岩井克人 氏(経済学者)◆
「若い永田さんが「ブラックボックス」という概念を用いて、現代世界を読み解こうという試みです。
どのようにしたらこのブラックボックスから「生きた時間」を取り戻せるのか?
それは読者ひとりひとりがみずから考えていかなければなりません。」
◆松岡正剛 氏(編集工学者)◆
「『見えないもの』たちこそ、大事な顛末を動かしてきた。」
貨幣と書物という、これまであまり注目されてこなかった両者の関係を「ブラックボックス」という観点から論じているのは、たしかに興味深いです。
しかし、いざ読んでみると、たしかに両者はブラックボックス的と捉えてもいいかもしれないという思いを持つだけで、「生きた時間を」を奪還しなくては、あるいは「見えないもの」を注視しなくては、という思いが駆動されるにまでは至りませんでした。
もちろん、新書という限られた体裁も大いに関係しているのでしょうが、貨幣や書物を十分に関連付けているとは思えませんでした。換言すれば、そもそも両者についての考察が十分ではないように思えました。両者をめぐって、さまざまな経済学者や哲学者やその他の学者に引用・言及していますが、それ以上に著者自身による考察がもっとあるべきではなかったでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
p.2022/9/26
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